「シュレーディンガーの猫」
この言葉、聞き覚えはあるものの正確に理解出来ている人は少ないのではないだろうか。
聞いたことはあっても内容は知られていない為、あたかもその解説が真実であるかのように記述して、間違った言説が広がってしまう。
こんな事は分野を問わずそこら中で起こっている。
間違って広がってしまった説を、どうやって是正していけばいいのか。
それに挑戦しているのが、こちらのエントリー
■「シュレディンガーの猫の核心」が核心をついていない理由
・専門用語を一切使わずに
・中学生にもわかりやすく、興味を失わずに読めるように
解説されている。
韓国関係無いけどおもしろく分かり易いので、一読をお薦めします。
ただ、このエントリーにも欠点があって、エントリー内の文からそのまま引用すると、
大人の方がNHKのこどもニュースを見て、「そういう説明の仕方をしちゃいかんでしょ」とか思うように、この説明も、子供ニュース的な説明になってますので、まあ、この辺の知識のある人は、いろいろ不満や違和感もあるとは思います。断定するのにはまだ問題のあるところを、歯切れ良くするために、あえて断定口調で書いたところもありますし、不正確なのを承知で、読者の興味をひきつけるために、過剰に扇情的に書いたところも多々ありますし。とくに、問題視されそうなのは、シュレ猫には別の解釈の仕方もあって、これは一つの解釈に過ぎないのに、まるでそれが世界の真実であるかのうな書き方をしている、ということです。でもね、そういう書き方をした方が、一般人には、圧倒的に分かりやすい文章になるんですよ。テレビ番組とかで、一概にそう言い切れないことを言い切っちゃうのと、理由は同じです。
こういうのはブログをやっていると凄く分かる。
ネットは簡単に情報を伝えられるツールではあるけれど、同時に伝えたい情報が思うように伝わらないツールでもある。
顔を見て話していても言葉が伝わらない事があるのに、ネットなどリアルの1/10通じているかすら怪しいものだ。
そんな伝わらないツールを使って全方位に何かを伝えるには、「子供ニュース的な説明」を選択するのが一番。
これは別に「ウソ」を広めようとしているわけではなく、多少正確さを欠いても、ポイントを押さえて分かりやすく伝えようとするとこうなった、というだけの話であるが、こういう考え方は専門家には許容できないものだろうか。
結構前の話になるが、色々納得できない事があって「パントラの箱」をひっくり返して見た事がある。
箱の中の真相は、専門家が「子供ニュース的な説明」を容認出来なかったことが発端だった。
その後のグタグタには、また別の要因があったのだけれど、最初に拗れた段階で「意見や立場の相異」を理解し、他の人に伝え、方策を相談する事が出来ていたなら、違う結果になっていたのだろう。もっとも、それが出来ないから、自分達だけで考えて動いてしまい、拗れたのかも知れないが。
ここ数ヶ月はネトヲチもするようになって、似た要因を抱えた騒ぎにいろいろ考えさせられる事がある。
他人のふり見て我がふり直せが出来るといいなあと思った一年だった。