韓国史能力検定:韓国人、実は日本統治時代が苦手
1万5395人の受験者のうち、51.63%に相当する7949人が「不合格」の苦杯をなめた今回の第1回韓国史能力検定試験の結果は、現時点での韓国における歴史教育の水準をそのままさらけ出すものだという声が高まっている。
韓国史能力検定試験は年齢制限を設けず、全国民を対象として韓国史に対する理解度を評価する試験。国史編さん委員会が主管し、先月25日に全国18都市で3・4級(中学高校水準)と5・6級(小学校水準)の試験が初めて行われた。
出題された問題のうち、ほとんどが易しい問題だったにもかかわらず、中学高校水準に相当する3級と4級の合格率は、意外にもそれぞれ45.71%と 31.73%にとどまった。中学水準の試験の場合、受験者10人中7人が「70点」の壁を越えられなかったことになる。受験者の65%以上が受験動機を「実力の確認」と答えるなど、ある程度歴史に自信を持つ受験者が多かったとみられるだけに、問題は一層深刻だ。
4級33番問題の場合、「○○地域に住む学生が友人に送った手紙」の内容を見て、どの地域なのかを当てる問題だった。「1885年から87年には英国軍がロシアをけん制するため、われわれの島を不法に占領したこともあった」という説明文を読んだ後で、「1.独島(日本名竹島)、2.済州島、3.巨文島、4.鬱陵島、 5.江華島」の選択肢の中から正解を選ぶ形式だ。教科書をざっと読んだだけでも、正解が3番であることはたやすく分かるはずだが、大部分の受験者が面食らったという。
また、朝鮮時代前期に編さんされた『三綱行実図』の内容の一部分を提示し、「この書籍が編さんされた目的のうち、正しいもの」を選ばせる3級35番問題(実際の問題文は下記参照)も同様だった。正解は1番の「民への忠孝思想の普及」であり、比較的単純な問題だったにもかかわらず、意外にも正解率が低かった。国史編さん委員会側は「地図やグラフが出てくる立体的な問題で正解率が低い傾向があった」と分析している。
一方、小学校水準の5級と6級の合格率はそれぞれ85.04%と72.94%で、中学高校水準の試験よりもはるかに高かった。国史編さん委員会のある関係者は「小学校時代には歴史に多くの関心を持っていた児童も、中学高校に進学すると入試中心の勉強になり、次第に歴史関連の書籍を読む時間がなくなるためと思われる」と原因を分析した。
時代別には、前近代史よりは近代以降、特に日帝時代に関する問題に受験者らが手こずったことも明らかになった。この結果について、専門家らは「教育現場では、教科書の後ろの部分まで授業が進まないことが多いためと思われる」とみている。
ソウル大国史学科の李泰鎮(イ・テジン)教授は「中学高校の教育課程が変更されるたびに、大学に入学する学生たちの歴史理解力が落ちていくのを目撃してきた。今回の試験結果は、歴史部門が社会科の教科書に分散されている現行の教育課程では、学生たちの基礎的な実力を養うことができないということを立証するものだ」と批判した。
なお、今回の試験合格者は29日にインターネット(historyexam.go.kr)を通じて発表され、来年からは大学生以上の水準である1・2級の試験も行われる。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/28/20061228000022.html
彼等が、歴史を知らないのは良く知っていますがそれよりも。
この問題。歴史を知らなくても答えられないか?