長期休暇の奈良元職員逮捕

奈良市　“病欠”元職員　強要で逮捕

　病気を理由に５年９か月間に８日しか出勤していなかった奈良市の元職員が逮捕されました。市が談合防止のため導入を予定していた「郵便入札制度」を元職員が市の担当者に圧力をかけて延期させていた、職務強要の疑いです。

　逮捕されたのは、奈良市の元職員・中川昌史容疑者（４２）です。

　中川容疑者は病気を理由に休みを繰り返し、５年９か月間に８日しか出勤していないにもかかわらず、２，４００万円余りの給与を受け取っていました。

【先月１０日】
（Ｑ．市の職員ですよね？）
「え、なんで」（中川昌史容疑者）
（Ｑ．なぜ職場に行かないんですか？）
「これは何の関係ですの」（中川昌史容疑者）
（Ｑ．取材にお答えいただきたいんですけれども）
「ノーコメント」（中川昌史容疑者）

　奈良市は中川容疑者が、休職中に妻が経営する建設会社の仕事に従事していて、兼業を禁止した地方公務員法に違反するとして、先月、懲戒免職にしました。

　奈良県警の調べによりますと、中川容疑者は、奈良市が談合防止のため先月１日から導入を予定していた「郵便入札制度」について、度々、市の担当者に圧力をかけ、導入を延期させた疑いが持たれています。

「お前では話にならんわと言われて、机を放り投げる行為がありました」（奈良市の担当者）
（Ｑ．机を投げられたんですか？）
「ひっくり返されたという感じです」（奈良市の担当者）


　また中川容疑者は、当時、部落解放同盟の支部長だった立場を利用して、市の職員に対し「解放同盟と市の交渉の場でこのことを議題にさせてもらう」などと話していたということです。

【先月１０日】
（Ｑ．立場を悪用していたのでは？）
「言っていい事と悪い事があるよ」（中川昌史容疑者）

　警察は１４日朝から中川容疑者を取り調べを進めていましたが、容疑が固まったとして１４日午前、逮捕しました。

http://www.mbs.jp/news/kansai_NS219200611141113440.shtml

ようやく逮捕されました。