核実験、失敗したからもう一度やる？

北朝鮮、‘失敗’で追加実験の可能性も

北朝鮮の核実験は核弾頭の欠陥のため核物質（プルトニウム）の１％だけが爆発した、という分析が出てきている。北朝鮮が咸鏡北道吉州（ハムヒョンブクド・キルジュ）で核実験（９日）を行ったという事実が米国の放射能探知で確認されたが、地震規模（３．６）からみて爆発力は０．８キロトン（１キロトンはＴＮＴ１０００トンに相当）にしかならないからだ。このため「成功」よりも「失敗」に近いという主張が出てきている。これを受け、北朝鮮は不完全な核兵器技術を補完し、半年以内に実戦配置できる核兵器を開発するとみられる。

◆「核物質１％だけ分裂」＝韓国科学技術院（ＫＡＩＳＴ）の張舜興（チャン・スンフン）教授は１５日、「プルトニウム５キロがすべて核分裂すれば計算上１００キロトン水準のエネルギーが出てくる」とし、「核実験で出てきた爆発力０．８キロトンを逆算すれば、核弾頭内にあったプルトニウム５キロのうち４０グラム程度だけが核分裂したことになる」と説明した。核物質が十分に分裂せず核実験成功の一般的要求水準である１０－２０キロトンの爆発力に達しなかったということだ。米国が１９４５年に日本・長崎に投下した核爆弾「ファットマン」も核弾頭に内蔵されたプルトニウムの２０％だけが核分裂した。したがって北朝鮮が実験した核弾頭は不完全だという結論が出てくる。関係者らは「どの国も最初の核実験を行う際には１０－２０キロトンの標準核弾頭を対象にするのが原則」とし、「北朝鮮もプルトニウム５－６キロが入った標準核弾頭を実験した」と話す。 北朝鮮が最初から先端核技術が必要な１キロトン以下の核弾頭を実験した可能性は少ないという分析だ。

◆「６カ月以内に追加核実験の可能性」＝北朝鮮が今回の核実験を補完するには半年程度の時間がかかる見込みだ。しかし追加核実験の可能性は５０％とみられる。 高価格なプルトニウムを５キロ以上さらに消費しなければならないからだ。北朝鮮が保有するプルトニウムを４０キロ程度と推算すれば、８分の１を実験に使うことになる。この場合、実際に核兵器生産に使用できるプルトニウムの量が大きく減る。 北朝鮮は来年上半期までに核兵器を作って配置する可能性がある。米国も史上初の核兵器開発計画「マンハッタンプロジェクト」で核物質の消費量を減らすため実験回数を最少化したことがある。

◆核実験真偽は８０％確証＝北朝鮮の核実験真偽を判断する▽地震波▽放射能の検出▽空気圧力の変化▽地表面温度の上昇－－の４つのうち、核心項目である地震波探知と放射能検出がこれまでに確認された。 このため核実験が事実である可能性は８０％程度と評価される。張舜興教授は「核爆発で発生した放射能物質の極めて少量（１グラム以下）が大気圏に漏出したと考えられる」と語った。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80811&servcode=500§code=500

とりあえず、まず冬を越そうと。