将軍様にそっくりニダ

金総書記にそっくり　ソウルで話題の人気者


ソウル（ＣＮＮ）　ソウル東部にある小さな文具店。ここで経営者のキム・ヨンシクさんと出会った人は、皆驚いた表情でこう尋ねる。「失礼ですが、だれかに似ていませんか？」――縮れた黒い髪に大きな眼鏡、そして背格好やしぐさまで、キムさんは金正日・朝鮮民主主義共和国（北朝鮮）総書記にそっくりなのだ。

カーキ色のジャンパーにサングラスをかけて街に出れば、道行く人が振り返り、運転手がブレーキをかける。携帯電話を取り出して記念撮影をせがむ若者もいれば、金総書記が極秘で中国を訪問したといううわさを聞き、「いつ中国から帰ったんですか」と声をかける男性も。キムさんは、総書記をまねて人々に手を振ってみせる。

キムさんが「そっくりさん」として知られるようになったきっかけは、映画出演だった。１２０人の応募者の中から選ばれて、金総書記の役を射止めたのが数年前。その後もテレビや映画で、何度か総書記を演じている。

韓国では２０００年の南北首脳会談を機に、北朝鮮との和解ムードが高まった。同時にキムさんの人気も急上昇し、今では結婚式や誕生パーティーに「総書記の衣装で出席して」と招待されることも多いという。

北朝鮮の核問題について尋ねると、キムさんは「核開発は認められないが、総書記の立場も難しいのだろう」と理解を示した。「いつか総書記と直接お会いできたら光栄だ」と、「夢」を膨らませている。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200609080018.html

人気あるんだ。