映画ごときで牽制できるものなのか？

＜中国映画＞「東京裁判」が全土で上映　靖国けん制の狙いも

　【上海・大谷麻由美】第二次世界大戦後にＡ級戦犯２８人が裁かれた極東国際軍事裁判を描いた中国映画「東京裁判」の上映が１日、中国全土の映画館で始まった。東京裁判の正当性をよりどころにする中国は、映画を通じてＡ級戦犯が合祀（ごうし）されている靖国神社への日本政府首脳の参拝をけん制する狙いがあるようだ。

　映画は、高群書氏が初監督を務めた作品。東京裁判における唯一の中国人判事が裁判の思い出を語る形式となっている。高監督は人民日報に対して、法廷の場面のせりふは裁判記録に基づいて作成するなど、史実を表現することに努めたと強調。「芸術的価値よりも、歴史的な意義が上回っている」と述べている。

　新華社通信主管の中国誌「遼望東方」は、映画の特集記事で、「ポスト小泉」最有力候補の安倍晋三官房長官が、靖国神社のＡ級戦犯合祀は問題ない、との考えを示唆していることを紹介。「東京裁判を認めている小泉首相より、歴史観においての問題は深刻だ」という中央党史研究室の林暁光研究員の解説を載せた。

中国もおめでたいね。