小泉首相の靖国参拝阻止に“失敗”したマスメディアは、小泉首相以上に意固地になって、小泉がダメなら安倍があるさとばかり次期に標的を定めたらしい。江戸の仇を長崎で討つというわけである。そうは問屋がおろしてくれるだろうか?
▼昨日の岩手日報には共同通信が実施した世論調査の結果が載っている。それによると終戦の日を選んだ小泉さんの参拝を是とするのは半数を上回った。ところがおかしいことに、次期首相の靖国参拝自体は反対の方が多かったというのだ。小泉さんならよくて安倍さんはノーという論理思考はどこからくるのだろうか?
▼以前の世論調査だと反対が半数を上回っていたはずである。そこでメディアは「国論が二分する問題に」うんぬんと説明していたが、どうして逆転したのか、そこが国民感情の微妙なところである。なるほど大新聞のいうことも一理はあるが、小泉さんの節を通す姿に、主権国家として主張すべきは主張するということの大切さを見たからではないか
▼靖国参拝に小泉以前の歴代首相が及び腰だったことは、そのまま外交にも投影されて常に譲歩を許してきた。だからこそ相手はよけい居丈高になり、さらに妥協を迫られるというその繰り返しが続いてきた。だが前記世論調査によれば、二十代では後継首相も靖国参拝を―とする声が反対を上回った
▼これを若い世代の保守化と短絡的に解釈はできまい。あきらかに新しい風が吹き始めてきたのである。それとは別に中国も韓国も予想されたような反発、行動を示さなかった。これも風向きが変わったことを意味する。急速にしぼんでいく風船に空気を入れようとしてももう膨らむまい。穴があいてしまったからだと気付くべきだろう。
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>中国も韓国も予想されたような反発、行動を示さなかった
私は大した反発は無いと予想していましたし、事実そのとおりでしたが。