鬼の首を取ったよう、というのはこういうことを指すのだろうか。昭和天皇のお言葉が元宮内庁長官のメモに残されていて、それには靖国神社にA級戦犯が合祀されたことに不快感が示されていたことから、靖国参拝反対のメディアは大はしゃぎ
▼中国や韓国から強い反発があるにもかかわらず、小泉首相が頑として節をまげないことが両国との関係悪化に結びついている、という多くのメディアの論調は時が経つにつれ説得力を失いつつある。当事国として国内の論議が賛否両論に分かれるのはともかく、第三者として冷徹にこの問題を眺めている外国の論調は、これが中韓の外交戦略に過ぎず、かりに小泉後継首相が参拝をやめても、次には別のカードを出してくると分析するようになってきた
▼そんなことは分かり切っているのに、引っ込みがつかなくなったメディアは、いまなお参拝が諸悪の根源だと主張し続けている。しかしその雲行きも怪しくなった。なぜ外国の要求に従わなければならないのか、内政干渉もはなはだしいという世論の高まりがそうだ
▼中韓が声高に叫べば叫ぶほど国内世論は反作用していくだろう。そんな折、昭和天皇さえ合祀に反対だったというメモが見つかったのだから、参拝賛成陣営には動揺が起きるだろうというほくそえみがメディアの論調に見え見え。しかしそれを世論喚起に利用するのはフェアでない。まして日頃天皇制に対して冷淡な一部メディアにおいてをやである
▼これはご都合主義というものであって、昭和天皇がどのように考えられようと、首相は首相、国民は国民でこの問題をわきまえるべきなのである。「この紋所が目に入らぬか」といわれて、ははーっと平伏するのはドラマの中だけで沢山。
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目論見が外れて冷ややかな空気に気がついたか、どのメディアもトーンダウン。
世論を舐めすぎてやしませんか?マスコミの皆さん。