中国残留孤児問題をテーマに 静岡で集会
第二次世界大戦末期に日本に帰れず中国への残留を余儀なくされた中国残留孤児問題について考える集会が二十四日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。日本に永住帰国した残留孤児の田中豊子さんが中国での苦しい生活を語ったほか、残留孤児への補償を国に求め、名古屋地裁で訴訟を起こした弁護団の鍵谷恒夫弁護士が残留孤児訴訟について説明した。 (石井宏樹)
県中国帰国者を励ます会(代表・桜井規順元参院議員)が主催。会員や学生スタッフら約五十人が参加した。
田中さんは幼少期、両親とともに中国東北部に移住。戦後、両親と生き別れ、ハルビンの収容所から中国人夫婦に引き取られた。「中国では日本の鬼の子と呼ばれ、辺ぴな農村で労働を強いられた。政府は在外公館への訓令で残留を勧め、帰国を妨げた。謝罪と老後の補償をしてほしい」と訴えた。
鍵谷弁護士は、中国残留婦人が早期帰国措置や帰国後の十分な自立支援を受けられなかったとして、国に計六千万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が国の責任を認めたことに触れ、「国に損害賠償させるのにあと一歩のところまできている。国民の意識を高めていきたい」と語った。「国民の多くが残留孤児問題を知らない」とも話し、「裁判を通じて戦争の悲劇を伝えたい」と訴えた。
名古屋地裁での残留孤児訴訟には静岡、愛知など八県の孤児計二百十人、県内から二十五人が参加している。十月二十六日に結審し、来年三月に判決が出る予定。
http://www.chunichi.co.jp/00/siz/20060625/lcl_____siz_____002.shtml
>中国では日本の鬼の子と呼ばれ、辺ぴな農村で労働を強いられた。
中国に求めるべきだと思う。