県少年補導条例:来月1日施行 「憲法を逸脱」高校生ら100人が反対集会 /奈良
7月1日施行の県少年補導条例について廃止・凍結を求める緊急県民集会が24日、奈良市東寺林町のならまちセンターであった。
奈良弁護士会の主催で、弁護士や高校生、父母、教員など約100人が参加。「夜回り先生」として知られる元夜間高校教員、水谷修さんによる条例施行反対のメッセージも代読された。
集会では、古川雅朗弁護士が基調報告した。条例が「深夜はいかい」や「学校を休んで遊ぶ」など、犯罪には当たらない不良行為まで警察の権力行使の対象としている点について、「警察官職務執行法などに反する」と指摘。「法の範囲内の条例制定権を認める憲法94条を逸脱している」と述べた。
リレーアピールでは、6人が登壇。「アルバイトで遅くなっても補導されるのか」(男子高校生)、「県議会の圧倒的な保守優勢を背景に、国で議論すべき内容を、県レベルで決めてしまった」(県議)などと発言した。
この後、「少年問題の原因となっている家庭、学校、社会があり方を問うこともなく、子どもたちに責任を転嫁している」などと、水谷さんのメッセージが代読された。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20060625ddlk29040323000c.html
家庭、学校、社会の所為にしていないで、自分のあり方を問い直せよ。