韓国人の「優しい親不孝」

韓国人が実践する「優しい親不孝」とは
　「4年前、脳出血で倒れた母をシンデレラのようにこき使っています。シンデレラの母と意地悪継母の娘です」

　「夫の実家へ行くたび、007作戦を使っています。事前に知らせず、突然行くんです」

　「80歳を超えた母が90歳になるまで草刈をさせました」

　親の日を明日にひかえた7日、「美しい親不孝」というテーマのエッセイが公開された。韓国放送コメディアン協会と（株）コーウィンソルーションが共同主催したこのイベントでは、723通の「けしからん」エッセイの中から12編が最終当選作として選ばれた。

　銅賞を受賞したイ・ジヨンさん（27）は「シンデレラの母と意地悪継母の娘」。4年前、母が脳出血で倒れた後から母をシンデレラのようにこき使っています。イさんは「他の人たちは家事を手伝ってあげればいいのに、どうして母にばかりさせるのかと言うけれど、まったく気にしません。シンデレラを助ける魔法使いのような人が多い程、母は苦しくなっていくのだから」という。「最初、マンションの駐車場で運動を始めた時は、移動用の手すりをつかんでやっと歩ける程度だった母。そんな母から、この手すりを取り上げ、無理やり50回往復させました。辛い練習の結果、今では家の近く程度なら軽く散歩できるようになりました」。「どんなことを言われようとも、私は意地悪継母のように母をいじめながら暮らすつもり」とし、「うちの母が自由に歩き回り、笑うことができるなら、私はいつまでも意地悪継母のような娘でいたい」と締めくくった。

　シ・ウンジョンさん（33）は「007親不孝作戦」というエッセイで金賞を受賞した。「数年前、田舎に住む義母に『これから遊びに行く』と予め電話をかけたら、80歳を超えた義母が午前3時まで眠らないで縁側に立ち、私たちの到着を待っていました。その時に決めたんです。これからは夫の実家へ行く時は奇襲攻撃をすることにすると」

　小遣いを渡す時も作戦が必要。なかなか受け取ろうとしない小遣いをなんとか渡しても、孫にすべて握らせてしまうため。そこで夫は姉に伝達して渡してもらうという「小遣い空輸作戦」を実践している。「夫の実家に行こうとしない」、「小遣いも置いていかない」などの誤解を買ったり、ケチと呼ばれたりもするけれど、「他人の目にどう映ろうと、義母さえ喜んでくれればそれでいい」とした。

　ハンナラ党の李季振（イ・ゲジン）スポークスマンは「お母さん、草刈してください」というエッセイで銀賞を受賞した。「10年前、転倒事故で大怪我をした母が、京畿道の山奥に引っ越した後、毎日畑に行き、草刈をしたり石を拾ったりしていたらスマートになり、以前より健康になった」という内容だった。

　韓国放送コメディアン協会のオム・ヨンス会長は「誰でも共感できる『美しい親不孝』で、老若男女誰でも楽しく親孝行しようという趣旨でエッセイを公募した」とした。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/08/20060508000042.html

年寄りに運動させるのはいい事だけど、なんか違う…