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【コラム】李承晩と盧武鉉
韓国が、世界最下位グループの国からトップ10入りを果たすまで、最も大きな寄与をしたものは何だろうか。様々な答えがあり得るが、筆者は「韓米相互防衛条約」と言いたい。同条約がなかったら、韓国がどうなったことかは、地図を広げてみてもすぐに分かる。
50年前の韓半島の周辺を見てみよう。中国と旧ソ連は共産主義の二大勢力であり、韓半島の半分も共産主義だった。赤く塗りはじめると、北東アジアの巨大な地は全て赤くなり、南方の一カ所だけが、まるで赤い大陸の盲腸のように残っていた。万が一でもあのとき、韓国まで赤く染まられていたら、韓国の状況は現在どうなっていただろうか。
生活レベルはうまくいったとしても中国・ベトナムであり、そうでなければ北朝鮮のようになったはずだ。韓国が、白色に、自由主義と市場経済として残ることができた最も大きな力は、他ではなく韓米相互防衛条約だった。他国が韓国に侵攻する場合、米国に侵攻する場合と同じ防衛を行う、との約束が同条約だ。
不意に韓国戦争(1950~53)に割りこみ、数万人の戦死者を出した米国は、韓半島ならウンザリとし、急いで休戦を結び同地を離れようとした。幸い、李承晩(イ・スンマン)元大統領には、韓半島の未来を見通す洞察力があった。万が一、米国が離れると、韓半島は赤化(共産主義化)されるはずであり、共産化した国で自由と繁栄はあり得ない、と確信した。
米国は条約締結だけは避けようとした。条約の義務感を避けたいからだった。条約の代わり、「米大統領が口頭で韓国の防衛を約束する」、「国連・参戦諸国の共同決議を行う」と提案した。李元大統領は、米国が結局は離れようとしている、との本音を見抜いた。戦争の前、アチソンライン(Acheson Line、アチソン米国務省が発表した米国の極東防衛線)はすでに「韓国は米国の防衛にとって緊要でない国」に定義付けていた。
李氏は、韓半島に米軍を駐留させるためには、米国と欧州の北大西洋条約機構(NATO)のような相互防衛条約ほかない、と判断した。貧しく微弱な新生国家が超大国の米国と交渉などできるだろうか。李氏は、共産化で死ぬのも米国との交渉で死ぬのも同じ、との覚悟で臨んだ。米閣議ではこうした李承晩氏の戦略を「自殺戦略」と呼ぶほどだった。
李承晩氏は▽反共捕虜を釈放し▽韓国軍を国連軍から脱退させると脅かしたり▽単独で北朝鮮を侵攻し統一を実現する、などといった一種の「無理を言う」交渉カードを作りだした。当時、米交渉代表だったクラーク国連司令官は、この困り者の李氏について「鋭い政治家」だとむしろ褒めた(筆者の著書『韓米葛藤の解剖』、91~111ページ)。
共産陣営と自由陣営が対決する時代だった過去50年間、韓国の繁栄を守ったのが韓米相互防衛条約だったとすれば、「脱冷戦」以降、今後の50年の繁栄はどこから見いだすべきだろうか。筆者は韓米自由貿易協定(FTA)だと敢えて申しあげたい。米国との貿易が増え、金融・サービスなどの分野で、米国の先端技法を自由に利用できる経済的利得だけでなく、韓国が世界へ向かう戦略の枠組みが変わるのだ。
中国・インドなど無限の潜在力を持つ国々と競うため、世界トップの超大国・米国とパートナーになり、共に進むのだ。米国は、日本を除いて韓国とのFTA締結を望んだ。この50年間、韓国は米国に「もっと助けてほしい」、「離れるな」と懇請した。だが、今回は米国が望んでいる。それだけ韓国が大きくなったのだ。
日本がむしろ焦っている。数日前に大島正太郎・駐韓日本大使が、韓国新聞放送編集人協会が招待した朝食会に出席した際、最も強調した点が韓日FTAの締結だった。そうした点から、韓米FTAを残り任期の主要課題に掲げた盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の洞察力とビジョンを、筆者は高く評価した。
「反米でもいい」としていた人が、3年間の国政経験を通じて、このように変わったのだ。「理念」ではなく「国家利益」の観点から米国を考えるようになった、と信じたい。反米主義者に思われた人だったため、FTA締結を求める盧大統領の主張には、さらに説得力がある。盧大統領の支持層は先週末、激しい反対デモを行った。
同問題で、盧大統領は支持層から孤立することもあり得る。いまは保守陣営が盧大統領を支えるべき時点だ。同大統領を信じなければならない。野党ハンナラ党も、そろそろ様子をうかがう姿勢から抜け出し、この懸案ばかりは積極的に支持しなければならない。理念のためではなく、この国が生き残れる道だからだ。「反米大統領」がこの方向に転じたのも国の幸運だ。
文昌克(ムン・チャングク)主筆
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=74856&servcode=100§code=120
>50年前の韓半島の周辺を見てみよう。韓半島の半分も共産主義だった。
今もだし!
>不意に韓国戦争(1950~53)に割りこみ
おいおい。もう少しで赤化統一されそうなところを助けて貰ったんだろ。
> 李承晩氏は▽反共捕虜を釈放し▽韓国軍を国連軍から脱退させると脅かしたり▽単独で北朝鮮を侵攻し統一を実現する、などといった一種の「無理を言う」交渉カードを作りだした。
やはり同じ民族。北朝鮮と変わらないな。っていうか、朝鮮戦争時、韓国は国連に加盟してないし!
>この50年間、韓国は米国に「もっと助けてほしい」、「離れるな」と懇請した。だが、今回は米国が望んでいる。それだけ韓国が大きくなったのだ。
いや、アメリカは今こそ韓国と離れたがっていると思うな。
最初から最後まで笑い所しかないコラムですが、これをアメリカ人に読ませたらどうなるかなあ(w