被爆体験:講話“規制”撤回を 市民の会、平和推進協に申し入れ /長崎
市の外郭団体「長崎平和推進協会」(横瀬昭幸理事長)が会員に対し、被爆体験講話で政治的問題に言及しないよう求めた問題で、市民団体「被爆体験の継承を考える市民の会」(代表=舟越耿一・長崎大教授)は13日、方針撤回や会員の言論・思想信条の自由の保障などを求める要請書を推進協に提出した。
この日の同会とのやり取りで、丸田徹・事務局長らは事実経過について説明。それによると、舩山忠弘・副理事長が継承部会員に「国民の間で意見が分かれている政治的問題についての発言は慎んでいただきたい」と要請した。部会が実施したアンケートで政治的な問題に言及した講話に対する苦情があったことなどを踏まえた要請という。
事務局側は、要請は正・副理事長と奥村英二・事業推進委員長ら6人で作る運営会議で承認を得ていると説明した。ただし、根拠となった苦情の数や内容は明かさなかった。また、政治的問題として天皇の戦争責任や憲法改正、イラクへの自衛隊派遣、原発など8項目を挙げた点については「組織運営の問題で(外部から)指摘される必要はない」と反論した。
これに対し、同会は「被爆講話は、被爆体験を現代の核を取り巻く状況とのかかわりの中で語り継ぐことに意義がある」と主張したが、事務局側は「講話依頼は推進協として受けており、片方の意見だけを支持するような発言はしないでほしいという組織としての立場がある」として、なんらかの“規制”が必要との姿勢は崩さなかった。
やり取りでは「推進協の見解であるような誤解を招かないよう個人的意見と明示したうえでの発言なら問題ない」という共通認識は得たが、両者の隔たりは大きく、同会は改めて正・副理事長同席の上での回答を求めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000254-mailo-l42
要するに、被爆の話ではなく「天皇の戦争責任や憲法改正、イラクへの自衛隊派遣、原発」の話がしたいわけね。