「韓流ウッド」、TDL・USJのライバル目指す

TDL・USJのライバル目指す「韓流ウッド」

　「『韓流』が『寒流』にならないため、韓流維持の火付け役に」と、京畿道が2005年から推進してきた約30万坪の「韓流ウッド」が、9日第1次事業社を決定、建設事業に本格的に着手した。総合エンターテインメント、韓流コンテンツの支援空間となる「韓流ウッド」の敷地には、今はただ建設予定地という表示板が立っているだけだ。京畿道関係者は「東京・香港のディズニーランドや大阪のユニバーサル・スタジオが韓流ウッドのライバルになる」と豪語する。

　2010 年にオープン予定の韓流ウッドで最も注目を集めているのはテーマパーク。世界中の有名テーマパークと同じように5～6のエリアに分け、正面入口の「歓迎の村」には韓流関連の各種グッズ売り場や高級レストランが軒を並べる。韓流スターのろう人形博物館や野外大公演場のある「祭りの村」を中心に、水上庭園や貸しボート施設を設ける「東洋の村」、韓国映画の名場面や王宮を体験できる「映画の村」も建てられる。

　各テーマパークを結ぶ道に沿って、10か所ほどの体験施設が造られる。この道は区間ごとに「文化の道」、「思い出の道」、「幻想の道」、「情熱の道」、「活力の道」、「未来の道」と名付け、韓流スター探しやファッションショーなど盛りだくさんな野外アトラクションが年間を通して行われる予定だ。漢江の水を引き込んだテーマパーク内を南北に流れる人工河川の名は「韓流川」と「和合の運河」に決まった。

　韓国版ディズニーランドを目指してはいるが、韓流ウッドではバイキングやジェットコースターのような絶叫マシンを楽しめる可能性は少ない。韓国内での潜在的なライバルとなるエバーランドやロッテワールドなどとの差別化を図るためだ。事業施行者のプリミアム産業関係者は「他のテーマパークで通常見られるような遊具はあまり見られないだろう。乗り物ではなく、見る物と楽しむ物に重点を置いて、国内外での競争力を高める計画だ」と語った。

　孫鶴圭（ソン・ハッキュ）京畿道知事は「日本や香港にオープンしたディズニーランドやユニバーサル・スタジオは、どこも米国のキャラクターばかりで新鮮味がない。独自的ながらも親近感のあるキャラクターが数多く登場する韓流ウッドは、アジアの観光客を魅了するだろう」と自信をのぞかせた。

　問題は交通の便だ。韓流ウッドは交通渋滞の激しい自由路沿いに建設される。韓国国際展示場（KINTEX）とも隣接しており、完成時には交通渋滞が避けられないと思われる。京畿道はこれに備え、モノレールを建設し、2010年のオープンに合わせ運行させる計画だ。また、自家用車で来る人のために往復6車線の一山大橋を2008年までに完成させる予定だ。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/10/20060310000041.html

身のほどを知れ。