硬貨足りず流通業者悲鳴90ウォンマーケティングで慢性的な硬貨不足に
韓国銀行と大手の流通業者(大手スーパーマーケット)の間で「硬貨をめぐる緊張」が高まっている。対立の火種は10ウォン硬貨だ。
商品価格を10ウォンずつ値引きし、最後の10ウォン単位を90ウォンで販売するいわゆる「90ウォンマーケティング」を展開している流通業者は「もっと硬貨が要る」と悲鳴をあげており、韓国銀行は、「製造原価が額面を上回る硬貨を大量に鋳造するわけにはいかない」と譲らない。
◆「硬貨がほしい!」
先月21日午後3時、ロッテマートのソウル駅支店。ソーセージが1本990ウォン、焼酎1本990ウォン、チョコレート1袋が1790ウォン、「価格破壊」というキャッチフレーズで90ウォンマーケティングが繰り広げられている。
レジで現金で勘定する顧客のほとんどは、紙幣で払って多くの硬貨のおつりをもらっている。10ウォン硬貨が半分以上だ。30歳代のある女性従業員は、「10ウォン玉があまりにも足りなくて、勤務の途中に硬貨の束を追加することがある」とし、「100ウォン、500ウォンの硬貨はお客さまが出してくれる場合もあるが、10ウォン玉は全部おつりとして出ていくのが現状」と語った。
この売り場では毎日、およそ1万5600個の硬貨が必要だ。取引銀行から10ウォン、100ウォン硬貨を6000個ずつ、50ウォン、500ウォン硬貨を1800個ずつ調達する。
C銀行の資金決済担当の職員は、「大手の取引先に支給する10ウォン玉を確保するのは大変」とし、「2週置きに韓国銀行から10ウォン玉の供給を受けているものの、需要に完全に答えてはもらえない」と述べた。
◆「硬貨は作れば作るほど税金の無駄遣い」
990ウォンマーケティングは韓国銀行には悩みの種だ。
10 個のうち4個がなくなってしまう硬貨の特性上、毎年硬貨を作るのに投入される予算は、およそ400億ウォンに達する。とくに10ウォン玉は昨年銅の価格が値上がりし、10ウォン硬貨一枚当たりの製造費用は38ウォンにもなる。作れば作るほど税金の無駄遣いになると韓国銀行は説明している。
韓国銀行は10ウォン硬貨の供給量を増やさない代わりに、流通業者に硬貨の使用を減らす方策を提案したこともある。「10ウォン単位の割引きは、一定金額以上の商品を購入した顧客に限り行ってははどうか」という提案だ。流通業者のS社の関係者は、「990ウォンマーケティングは、消費者に視覚的、心理的効果が大きいのでやめることはできない」とし、「中央銀行は民間企業のマーケティングに口出しすべきでない」と主張した。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/02/20060302000057.html
>10 個のうち4個がなくなってしまう硬貨の特性上、
これ、どういう意味?