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ハーグ事件は否認、「有罪」に笑み…重信被告
1970年代に多くのテロ事件を起こした日本赤軍の元最高幹部・重信房子被告(60)に対し、東京地裁は23日、懲役20年を言い渡した。その半生を中東の地で生き、かつて世界を震撼(しんかん)させた国際テロ組織のリーダーは、傍聴席に向けて笑みさえ浮かべた。
重信被告は茶色のジャケットを着て入廷。判決主文を言い渡され、村上博信裁判長から「わかりましたね」と聞かれると小さくうなずいた後、満員の傍聴席に向かい、笑顔でガッツポーズを見せた。言い渡しが終わると、「がんばります」などと傍聴席に何度も声をかけた。
判決後、重信被告は弁護団を通じ、「事実を事実として検証せず、権力に迎合する不当な判決だ」とのコメントを出した。
明治大在学中に武装闘争を掲げる極左セクトに参加。日本赤軍が旗揚げし、次々と事件を起こした70年代には、本拠地のレバノンでメンバーに軍事訓練を受けさせ、組織力の充実を図ったとされる。
2001年4月の初公判では日本赤軍の解散を宣言し、被害者に謝罪したが、約4年10か月にわたった公判では、一貫してハーグ事件の無罪を主張し続けた。
昨年10月、同地裁に提出した最終陳述書では、過去のテロ行為を「力量不足を補う方法として人質作戦の形態をとった。人々を戦闘に巻き込み、苦痛を与えてしまった」と総括。一方で、「パレスチナの人々を解放する正当な戦いで、かつても今も、私はテロリストではない」とも主張した。
この日の法廷にはレバノン・ベイルートで生まれた長女メイさん(32)の姿もあった。メイさんは週1回のペースで重信被告と面会。今年1月のパレスチナ評議会の選挙で、イスラム原理主義組織ハマスが勝利したことについて、重信被告は「民主的に勝った組織を、アメリカも認めない訳にはいかないだろう」と、強い関心を示したという。
メイさんは判決を前に、「当時、パレスチナ問題に世界の目を向けさせるという目的は間違っていたわけではない。活動の手法は正しかったとは言えないけれども……」と、複雑な胸中ものぞかせていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060223-00000106-yom-soci
ちっとも反省してないな。
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