潘基文長官「事務総長当選は核問題にも良い影響」
【ソウル14日聯合】国連事務総長の後任に立候補を表明した外交通商部の潘基文(パン・ギムン)長官は14日、「事務総長当選が北朝鮮核問題に好影響を与えることを期待する」と述べ、北朝鮮を含むすべての国連加盟国の外交長官に出馬の事実を通知したことを明らかにした。
潘長官は同日の定例会見で「国力と国民の支持に支えられ、国連と国際社会の発展に寄与するよう努める。推薦を受けたことを謙虚な心で受け止める」と出馬の意気込みを表明した。潘長官は国連関連業務に10年間従事する中で、事務総長と国連の機能・役割に関心を持つようになったことが動機となったとし、数年前には国連総会議長秘書室長も務めたことから「国連の発展に一役買いたいと思ったのも事実」と明らかにした。
国連の改革課題については「急変する国際情勢に効率的で柔軟に対処するため、発足から60年を経て、国連にも変化を求める声が多い」と指摘し、問題点を謙虚に受け入れる姿勢が必要だと述べた。特に総会の機能を強化すべきとし、安全保障理事会の改革も関連諸国と協議して進める必要があるとの見方を示した。
潘長官は国連分担金1億2000万ドルの納付遅延についても言及し、立候補表明の過程には望ましくないと述べた。
また、次期国連事務総長はアジアから輩出すべきとの姿勢を日本が表明していることに対して、潘長官は謝意を表すとともに、自身の立候補を日本政府が未来志向的な韓日関係発展の一環として検討してくれることを願うと述べた。
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=432006021402500
>自身の立候補を日本政府が未来志向的な韓日関係発展の一環として検討してくれることを願う
ずうずうしいな。
【国連事務総長選】潘基文長官の当選可能性は?
韓国の国連分担金滞納がネックか?
潘基文外交通商部長官
韓国政府は14日、潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官を今年下半期に行われる国連事務総長選挙の候補として推薦することにした。韓国政府は昨年10 月、国務会議で潘長官を国連事務総長候補に内定していたが、早期に情報が漏れると不利になると判断し、発表を先送りしてきた。
◆国連総長は国際社会のCEO
潘長官は同日の記者会見で「韓国の国力と国民の支持を受けて候補として薦められたことを謙虚な気持ちで受け止める」と述べた。事務総長は国連憲章上、国連事務局の責任者だ。職員は3000人に達し、国家の首脳クラスの待遇を受ける。年間給料は20万ドルから30万ドル(およそ2億ウォンから3億ウォン)だ。
国連事務総長は国際的紛争の調停者としての役割がさらに大きく、「国際社会のCEO(最高経営責任者)」ともいえる。国際社会の行政的・政治的・道徳的権威を象徴するポストで、「外交界の法王」とも呼ばれている。
◆韓国外交部「当選の可能性はまだ不透明」
外交部の当局者らは、昨年下半期に洪錫炫(ホン・ソクヒョン)駐米大使の国連総長出馬の噂が浮上した際、「可能性がない」と言い切った。同日、潘長官が出馬を宣言した後、当局者らは「まだ当選の可能性に触れる時期ではない。当選するかどうかわからない」と述べた。
当選の可能性を裏付ける条件がいくつかある。まず、大陸別の順番で歴任する慣行によると、今回はアジアの番だ。安保理常任理事国が「アジア国家でなければ拒否する」と主張することもプラス要素になる。安保理常任理事国のうち、1か国でも拒否すればだめになる。フランスは伝統的に「フランス語とフランスに対する理解を持つ必要がある」という立場を取っている。潘長官は、フランス語も勉強した。しかも潘長官は36年間外交官として働いており、2001年から1 年3か月間、国連総会議場の秘書室長を歴任し、国際舞台に知り合いが多いという。
一方、マイナスの要素もある。東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国は、タイのスラキアット副首相を推している。AFP通信は潘長官とスラキアット副首相を「本命(leading)の候補」と報じた。「大陸別で順番に歴任するのは問題がある」と東ヨーロッパ国家出身者を薦めるかのような姿勢を示している米国の態度が問題という指摘も出ている。しかし、韓国が米国の同盟国であるという理由で他の常任理事国が拒否する可能性を相殺する効果があるという観測も浮上しており、必ずしも否定的要素ではないと外交部側は説明している。
韓国の国連分担金の滞納額が1億3000万ドルに達することもマイナスになっている。韓国政府の当局者さえ「金持ちが税金を納めず、高位公職者になろうとしたも同然」と述べている。韓国政府はできるかぎり早く納めるとしている。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/02/14/20060214000074.html
当選したら、各国が我も我もと滞納したりして。
韓国外相 国連事務総長選 きょう出馬表明
【ソウル=久保田るり子】韓国の潘基文外交通商相(61)は十四日、次期国連事務総長選に正式出馬を表明する。出馬表明はタイのスラキアット副首相、スリランカのダナパラ元国連軍縮局長に次いで三人目。出馬が有力視されていた潘氏はすでに今年初めから支持取りつけに動き始めていた。
潘氏は、現在の外交通商省に入省し、駐米公使やオーストリア大使を歴任。国連大使、国連総会議長秘書室長も務めた国連通で、実娘は国連児童基金の職員としてスーダンに赴任している。
〇四年からは盧武鉉政権で外交通商相を務めているが、盧大統領の対米発言にはブレが目立つのに対し、米高官に知己の多い潘氏の対米外交は「安定感」がみられた。
一月中旬に米韓戦略対話で訪米した潘氏は、アナン事務総長を表敬訪問し、安全保障理事会常任理事国の国連大使とも会合を持った。これをもって「事実上の出馬表明」と見る向きが多かったが、輪番制による自動的なアジアからの次期総長選出に難色を示すボルトン米国連大使も「潘氏が米国に勤務したときから知っている。たいへん尊敬している」と語った。
国際舞台で存在感を示したい韓国では「現職外相で顔が広い点でも、アジア圏では有力候補」(外交筋)とされる潘氏への期待は大きい。
だが、この問題は日韓に新たな波紋も呼びそうだ。事務総長は安保理の推薦を受けて総会で任命されるが、韓国は、現在、非常任理事国である日本の賛成を期待している。しかし、韓国は日本の安保理常任理事国入りに反対しており、日本としては当面、態度を保留する方向とみられる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000014-san-int
個人的には日本政府にはっきりと反対表明して貰いたい。