「英雄」担ぎ 深い傷
「強い愛国心冷静さ失う」
《前半略》
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大手メディアを監視する「民主言論運動市民連合」は12月29日、ソウル市内で全国言論労組と討論会を開き、 「ほぼすべての言論は黄教授の英雄化に躍起になり『MBC殺し』の世論に便乗した」と批判した。
年が明け、PD手帳は再開されたが、晴れがましい雰囲気はない。
「HPの感想はいまだに4割が黄教授支持。後遺症は簡単に消えないだろう」(MBC関係者)
通信・テレビ記者出身の姜亨・淑明女子大教授はこう指摘する。
「韓国の言論機関は、植民地時代に日本メディアから学んだ権威主義を受け継ぎ、軍事独裁時代には権力と同化した怖い存在だった。民主化されても大衆を啓発しようとする。
愛国心とナショナリズムが強く英雄を客観的に見ることができなかった」
PD手帳のチーフプロデューサーは昨年末、ラジオに出演し、久しぶりに口を開いた。
「一度死んで、生き返った気分。国家の信頼と科学の検証能力回復のためには、必ず韓国人の手で真実を明らかにしなければならない」
大衆を啓発しようとする日本の馬鹿マスコミの存在は認めるが、60年も経って尚それを日本の所為にするのは、みっともないと思わないのか?