「街頭ならパッチギ3発食らわしてた」 井筒和幸が三宅久之批判と自論を展開
暮れに腹立たしいことがあった。朝のテレビで「『愛国心を持って』などと憲法に改めて書き込む必要なんかない。僕は国を憎んでいる時だってある。いつ愛そうがいつ憎もうが人の自由、勝手だし、わざわざ憲法になど明文化する必要はないのよ」とさらりと言ったら、すかさずパネル席の向こうに座っていたはげたジジイ面の三宅ナントカというという評論家だかなんだか知らないが、間違いなくクリエーティブの欠片も興味なさそうな、僕の世代や下の若者達からしたら何の関わり合いもなさそうなその爺さん、あと百年でも生きて監視してやるぞというような面構えで、「愛国心がない人間なんぞは、この日本に住む理由もない。日本から出て行ったらいいんだ」と急に声を荒げて言った。
あれがスタジオでなくて街頭なら、パッチギ(頭突き)3発は食らわしてたところだった。テレビの生放送中にそんな暴力をやらかしたらヤバいし、でも無性にドツき回したいし、どうしたもんかと体中の血管もシャーベット状になりかけるほど、久しぶりにキレそうだった。
ニッポンから出て行けとは、一体何様気取りで言ってるのか。誰も好き好みだけでこの国に生まれ暮らしてなどいない。「そんなのはクソ理論でしょ。そういう考えが一番怖いことなんです」と何とか自分もなだめるように言うと、そのジジイがまたぞろ「私の言っていることのどこに間違いがあるんだ。フォークランド紛争の時、イギリスの女王は愛する国民のために…」と、大英帝国のどうでもいいことをホザき出す始末で、シャーベット状態も治まらず、十何年ぶりにムカムカ悶絶させられた。
おまけに横に居並ぶ輩も、自衛隊は国防軍に作り改めるとか、一体このニッポンを統治でもしてる気なのか、そら恐ろしかった。ニッポンに軍隊が再編されても、奴らや政治家は自分の身内の子供は絶対入れないに決まってる。そんな国防軍に莫大な予算をつける暇があるなら、子供や貧乏人に使えとも思う。
大体、大人の国なら憲法など必要はない。明文化する必要もないのが本当の憲法という概念で、一々文律にして明記しなければならない国こそ、「なってない国」なのだ。今は大方の人間がその不文律を知っている。現行憲法はその当たり前をわざわざ書いてくれてあるだけだ。(一部略)
1/5 東スポ紙面より
暴力でしか物事を解決できない奴の言う事なんて、価値無いわけで。
SAMURAI太郎
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