■第2・第3の「テコンV」が必要だ
「宇宙少年アトム」や「マジンガーZ」、「ガンダム」、「鉄人28号」のようなマンガ映画を見ながら夢を育てた世代がある。後日、幼い頃に夢中になったロボットの大部分が「メードインジャパン」だったという事実が分かったときの衝撃は大きかった。自尊心を守ってくれたのは「ロボット・テコンV」だった。
今や我が国でも産業用ロボットは自動車・半導体・ディスプレーなどの分野で幅広く使われている。世界ロボット連盟(IFR)によれば、2002年時点の我が国のロボット保有代数は、日本・アメリカ・ドイツ・イタリアに次ぐ。
しかし、我が国が5本の指の中に数えられるほど多くのロボットを持っているからといって、それほどの技術力を保有したと思うことは難しい。日本よりは一段下という点も認めなければならない。モーターや減速機など核心部品を大部分日本に依存しているからだ。1970~80年代にマンガ映画を輸入したように…。
産業用のみならず知能型ロボットまでも日本に従属するわけにはいかない。知能型ロボットの市場規模は2020年頃には自動車市場を追い抜いて「金の卵を生む鶏」になると予想されるからだ。
知能型ロボットで一番先に進んだという「アシモ」(ASIMO)に、日本のホンダ自動車は1986年以降の14年間に3000億ウォンを投入した。2004年末に公開された韓国最初の人間型ロボット「ヒューボ」(HUBO)は、アシモより総合的な機能はちょっと落ちる。 しかし3年間で10億ウォン足らずが投入されたという点を勘案すれば、ずっと競争力がある。知能型ロボットは人間との相互作用など「ソフトウェア」が強調される。我が国先進的な情報通信(IT)技術は、知能型ロボット市場における韓国の競争力の源泉になるだろう。
情報通信技術よりもっと重要なのは、ロボット時代の未来を切り開いてゆく青少年らの想像力だ。第2・第3のテコンVが溢れ出てくるような環境を造る努力は、すなわち知能型ロボット産業育成政策の第一歩となりうるものだ。
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20060103030007
要するに、第2・第3のパクリロボットを作ろう、と。