麻生外相､中国を放置してインドへ

麻生外相、インドなど年明け訪問　戦略対話、中国を牽制

　麻生太郎外相は来年一月三日からインド、パキスタンを歴訪する。インドではシン首相らと会談する方向で調整している。今年四月の日印首脳会談で合意した「日印グローバル・パートナーシップ」を加速させるため、日印閣僚級の戦略対話を開始し、さらなる関係強化を目指す方針だ。また、パキスタンではカスリ外相らと会談する予定。地震災害への復旧支援などを協議する。
　麻生氏が年明け早々にインドなどを訪問するのは、東アジア共同体構想などをめぐり、日本と中国が激しい主導権争いを展開していることから、台頭する中国を牽制（けんせい）する狙いがある。
　今月中旬の東アジア首脳会議には、日本が主導し、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）プラス３（日中韓）の十三カ国に加え、インドやオーストラリアが参加した。「中国の南に位置するオーストラリアに、西のインドを巻き込むことで、ＡＳＥＡＮ諸国が中国になびきがちなのを食い止める」（外務省幹部）ためだった。
　麻生氏は二十八日の記者会見で、アジア外交戦略について「日中と日韓は違う。韓国は選挙で大統領、議員が選ばれ、市場主義経済をやっている。インドと同様に開かれた民主主義国家という共通の価値観がある」と指摘している。
　ただ、小泉純一郎首相が今年四月にインドを訪問したほか、平成十六年八月と十五年一月に当時の川口順子外相が訪印しているが、「近年はインドから首相と外相の来日がなく、一方通行が続いている」（外務省幹部）ため、日本政府として戦略対話を通じて外相の相互訪問を促す構えだ。
　パキスタンでは、地震災害の復興支援のあり方を協議するほか、技術者や製造業者の育成を目指した職業訓練センター建設などへの無償資金協力で合意する。テロと決別し、近代的なイスラム国家を目指すムシャラフ大統領の「啓蒙（けいもう）的穏健主義」への支持を表明する方向だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051230-00000005-san-pol

この人外相になってから、ばりばり働くなあ。