鉱山廃水:カドミウム事故より深刻、北江で「がん」多発
広東省を流れる北江に有害物質「カドミウム」が大量流入したことが問題になっているが、北江支流にある大宝山鉱山の周辺地域で、がんによる死者が続出していることを、あらためて報道するメディアが出始めている。川の水に含まれる鉄の濃度が通常の224倍に達しているとのデータもある。27日付で上海証券報が伝えた。
大宝山鉱山は1969年に採掘を開始、1984年ごろから周辺村落でがん発病者が増加。上〓村では、村民約3300人のうち、これまでに約220人ががんにより死亡したとされる。亡くなった人のほとんどが40-50歳で、「発がん村」と呼ぶメディアもあるほどだ。(〓は土へんに貝)
鉱山そばの北江支流では、鉄の濃度が通常の224倍、マンガンが12倍、鉛が11倍などと重金属の濃度が高く、水産物を食べると、めまいや吐き気を起こすという。
村では水を多く使う水稲栽培をあきらめ、サツマイモ栽培に切り替える農家も続出。しかし、販売時には、産地の名前を言うのをためらうケースが多いとの声も聞こえる。
また、汚染とがん多発が知られるようになったため、結婚相手として敬遠されるという現象もあるという。
上海証券報では、12月に精錬工場の事故により引き起こされたカドミウム汚染よりも、大宝山鉱山による汚染の方がはるかに深刻だとしている。
さらに同紙は、「北江で汚染物質をたれ流している企業は、問題を指摘されている精錬工場だけではない。上流にもたくさん存在する」との地元住民の声を紹介している。
http://www.yonhapnews.co.kr/news/20051229/030000000020051229155900K7.html
めまいや吐き気を起こす食べ物。やだなあ。
公害対策はすぐに行われるものでもなく、これはまだまだまだまだ拡大しますね。