最近の韓国はDrイエロー一色で激しくつまらないので、たまには日本文化スレを紹介します。
rindoh氏の刀スレ
天下五剣
世界でも最も優秀な刀剣として有名な日本刀。
古来日本の文化の象徴,そして日本人の誇りとして大切に伝承されてきました。
10世紀頃に日本刀が完成して以来,
数え切れないほどの刀剣,その他の槍や薙刀などの武器が作られてきましたが,
その中でも特に,
「天下五剣」と呼ばれる名刀があります。
さまざまな伝承・伝説ととも連綿と伝承されてきた,世上名高い文化遺産。
それらの多くは国宝・重文指定を受けています。
それでは日本起源の大事な文化・日本刀の至宝をご覧ください。
※天下五剣とは,数ある日本刀の中でも特に名刀といわれる5振りの「名物」の総称。
本阿弥光悦 HON'AMI Koh'etsu(1558-1637)の説によると,
童子切安綱,三日月宗近,鬼丸国綱,大典太光世,数珠丸恒次の5振を指す。
◎ 名物 童子切 (Dohjigiri)


国宝 銘「安綱 (Yasutsuna)」 伯耆安綱 (Hohki Yasutsuna)
10世紀 (平安時代中期) 刃長約80.3cm (二尺六寸五分) 反り2.7cm
10世紀に源頼光が,酒呑童子という鬼の首を切ったという由来をもつ。
江戸時代には津山藩の江戸屋敷において試し斬りが行われたが,
六つ胴 (六人分の罪人の死骸を重ねたもの) を一刀両断し,下の土壇にまで切り込む切れ味だった。
足利将軍家→信長→秀吉→家康と各時代の天下人を渡り,
現在は東京国立博物館に展示されている。
◎ 名物 三日月宗近 (Mikazuki Munechika)

国宝 銘「三条 (Sanjoh)」 三条“小鍛治”宗近 (Sanjoh "Kokaji" Munechika) 10世紀 (平安時代中期) 刃長80cm (二尺六寸四分) 反り2.7cm
名刀・三日月宗近は平安時代の太刀の特徴をよく表し,
細身で反りが高い美しい容姿を持っている。
三日月の名は刃縁に見られる焼刃の模様から付けられ,
二重,三重に重なる三日月模様の美しさは,名物中の名物と言われる一振。
現在は国宝指定を受け東京国立博物館蔵となっている。
◎ 名物 鬼丸 (Onimaru)
御物 銘「國綱 (Kunitsuna)」 粟田口国綱 (Awataguchi Kunitsuna)
13世紀 (鎌倉時代中期) 刃長78.2cm (二尺五寸八分) 反り3.2cm
時の執権北条時頼が原因不明の病で床に伏していた時,立てかけてあったこの太刀が倒れ,
自然と鞘から抜けた刀身が,そばにあった銅の火鉢に付いていた飾りの鬼面の足に当たり,
真っ二つに斬ってしまった。
この後一気に気分が良くなり,病気を起こしていた火鉢の鬼を退治したとして,
以来「鬼丸」として北条家の重宝として伝えられた。
その後,新田義貞→足利尊氏→織田信長→豊臣秀吉→徳川家康の手を経て,
明治天皇に献上された名品。
この太刀の物打ちには新田義貞戦死の際の,奮戦を物語る刃こぼれも残っている。
現在は宮内庁御物。
◎ 名物 大典太 (Ohdenta)

国宝 銘「光世 (Mitsuyo)」 三池光世 "典太" (Miike Mitsuyo "Denta")
11世紀 (平安時代後期) 刃長約65.8cm (二尺一寸七分) 反り2.7cm
前田利家が,伏見城千畳敷の間での物の怪の肝試しで,
秀吉より褒美に贈られたという太刀。
そもそも大典太光世は,初代室町将軍・足利尊氏の宝剣だった。
切れ味のほうも格別で,江戸時代のプロの首斬り役・山田朝右衛門吉宗の試し斬りによると,三つの胴の骨盤を一刀両断すると言う恐ろしいほどの切れ味であった。
1957年に国宝指定を受ける。前田家所蔵。
◎ 数珠丸 (Juzumaru)


国重要文化財 銘「恒次 (Tsunetsugu)」 青江恒次 (Aoe Tsunetsugu)
13世紀 (平安時代中期) 刃長89.3cm (三尺) 反り3.9cm
日蓮上人が身延山へ入山する際,信者から贈られたもの。
これに数珠を掛け,破邪顕正の太刀として佩用していたところから「数珠丸」と呼ばれる。
鎌倉時代の初期,後鳥羽天皇の御番鍛冶であった備中 (広島県) の刀工青江恒次の作。
長大で腰反りの高い優美な太刀。
日蓮上人の死後、身延山の久遠時に長く保管されていたが、享保年間(1716~36)に行方知れずとなり、大正8年 (1919) 頃,尼崎在住の刀剣鑑定家杉原祥造により再発見され,本興寺に寄進された。
現在は兵庫県・尼崎市の本興寺に重宝として祭られている。
◎ 最後に,5振り並べて鑑賞♪

童子切 (Dohjigiri) 10世紀

三日月宗近 (Mikazuki Munechika) 10世紀

鬼丸 (Onimaru) 13世紀

大典太 (Ohdenta) 11世紀

数珠丸 (Juzumaru) 13世紀
このように,さまざまな伝説・逸話を持ち,錚々たる為政者の手を経た名刀。
それらは古いものは千年の時を超えて大切に伝承・保存され,現代に伝えられています。
言うまでもなく,日本の歴史は常に平和だったわけではありません。
秀吉による刀狩り,WWII終戦直後のGHQによる刀剣の接収などにより,
大量の日本刀が廃棄されました。
しかし,インフレと食糧難でその日の生活さえ不安だったときでも,
日本人は日本刀に強烈な愛着を示しました。
そして,いまだ数百万ともいわれる大量の刀剣が保存・伝承されています。
現在,無形文化財「日本刀」(刀匠)の保持者 (人間国宝) は2人。「刀剣研磨」(研師)は1人。
日本特有の刀剣文化は将来も確固として伝承されていくでしょう。
刀剣は日本人にとって、武器と言うだけの存在では無いのでしょう。
もしかしたら、こういった感覚は外国人には理解しがたいのかも知れませんが、それでも1000年の時を超えて守りつづけてきた文化は相応に尊重されるはずです。
たとえそれが人を殺す為の道具であったとしても。
私は祖先が守りつづけてきた文化を尊重したいと思います。