「香港の人々はデモ隊がちょっと足蹴にしただけでも驚いた」
民主労動党の姜基甲(カン・ギガプ)議員は今月19日香港で、「韓国では、激しいデモが日常化しているが、香港ではデモ隊がちょっと足蹴にしただけで市民たちはびっくりしていた」とし、「韓国も暴力から非暴力に、新しいデモ文化を創っていかなければならない」と述べた。
姜議員は、「香港のデモ文化が韓国とはあまりにも差が大きく、(デモを主導した)全国農民会総連盟の指導部もかなり頭を抱えた」とし、「しかし、死ぬ覚悟で香港にきた農民たちにとって、『三歩一拝(三歩歩いて一回地にひざまずき拝み、少しずつ前進するデモ)や掛け声を呼びかけるために100万ウォンをかけてここまで来たのではないのに』という思いから、(過激デモを)自制することができなかった」と述べた。
およそ1400人の韓国遠征デモ隊は今月17日午後WTO閣僚会議場の近所で、現地の警察に鉄パイプと角材を振りかざして、警官の盾を奪ったり、警察の車両を覆そうとした。そのうちおよそ700人は、その日深夜まで、片道5車線の道路の半分を占拠した。香港警察はこのうち11人の身柄を拘束した。
姜議員もそのデモ隊の一人だった。民主労働党の農民代表として比例代表国会議員になった姜議員は、先月には国会のコメ交渉案批准に反対して29日間、ハンガーストライキを行なったこともある。
姜議員の言葉通り、デモ隊が鉄パイプと角材で武装して夜間に道路を占拠して、警察の車両を転覆させたのは言葉通り「韓国式デモ」だ。現在、世界にはそんなデモは存在しないし、また容認されてもいない。今年に入って11月まで803人の警官が1万310件の各種デモ現場で怪我をした。
世界のすべての農民と労動者たちがWTO体制の下での農産物開放と労動問題で困難を強いられており、怒りを示している。韓国の農民と労動者だけが悩みを抱いているわけではない。
したがって、韓国の農民と労動者たちがその悩みと怒りをどのように表現するかに応じて、いくらでも国際的な共感を得ることができる。韓国遠征デモ隊による香港の暴力デモは、そうした絶好のチャンスを自ら捨ててしまったことになった。グローバルな問題にふさわしいグローバルな表現の仕方を見出すことができず、グローバルな問題に「韓国型デモ」で対処した結果だ。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/22/20051222000000.html
韓国には、過激デモしか世界に誇れる物がないのでしょう。