「醜いコリアン」

【社説】暴力でごっちゃになった香港遠征デモ

ついに懸念していた事態が起きてしまった。香港の世界貿易機関（ＷＴＯ））閣僚会議に反対する韓国農民のデモ隊が、１７日の夜遅くまで香港中心部を歩き回り、違法な暴力デモを行ったすえ、約６００人が香港警察に逮捕されたのだ。

香港警察は連行された韓国人の相当数に法的措置を取らざるを得ない、としている。香港警察は韓国農民デモ隊の遠征デモに先立ち、異例に、違法デモのガイドラインまで説明した。また、香港入りした韓国デモ隊に「違法デモを行う人は、香港法に基づき厳しく処罰する」との方針を数回にわたって強調した。韓国農民団体は、香港当局の警告を十分認知しており、自ら香港の法秩序の枠組みの中で合法的なデモを行う、と確かめ合ったりもした。

それにもかかわらず、そうした違法・暴力デモを行ったことについては、弁解の余地がない。平和なデモで自分らの意思を表現すればいいのに、外国の警察に棒と鉄のパイプを振り回して、いったい何をしようというのか。今回の事態で韓国農民団体のイメージは暴力デモの象徴として、確実に刻印された。釜山（プサン）のアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議の当時に見せてくれた過激デモの姿を、香港という国際舞台でそのまま再演したからだ。

地元マスコミでは「暴徒」「無法者」という言葉まで登場した。これまで韓国農民らの平和デモに喝采を送っていた現地の人々が、いまでは「醜いコリアン」を叫んでいるという。香港在住韓国人は、ようやく作られつつある香港の「韓流」ブームが、暴力デモで一瞬に消えてしまう危機に処した、と語っている。ＷＴＯ閣僚会議は、韓国農民らのデモとは関係なく、各国代表らが時限を延長し、激しい交渉を繰り広げた。

こうした状況で、違法・暴力デモなどでは何も得られない。韓国代表の交渉力を高めるどころか、国際社会の冷笑・冷遇を招くだけだ。農民らは、韓国内では容認されている暴力デモが、国際社会では全く通用しないという厳しい現実に気付いてほしい。無鉄砲な暴力デモでグローバル化の大勢に逆らうことはできない。それよりはグローバル化の流れの中で、韓国農村の生き残る道を見いだすことに知恵を集めなければならない時点だ。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=70785&servcode=100§code=110

いつもの自爆、というだけ。