「韓国の高校の近・現代史教科書、理念的に偏っている」(上)
韓国歴史学の重鎮・崔文衡教授の韓国高校歴史教科書批判
「韓国の高校の近・現代史教科書は、民族統一志向の民衆・民族主義に陥っている。感傷的な民族主義と、民衆至上主義に陶酔し、国益まで損ねる結果につながるのではないかと懸念せざるを得ない」
歴史学の重鎮、漢陽(ハニャン)大学の崔文衡(チェ・ムンヒョン/70)名誉教授が、「現行の高校の近・現代史教科書は、大韓帝国期の韓半島の運命を決定付けた国際関係をきちんと記述しておらず、生徒たちに偏見と固定観念を植えつけ視野を狭めさせてしまう恐れがある」と批判した。
崔教授は金星(クムソン)出版社、大韓(テハン)教科書、中央(チュンアン)教育振興、斗山(トゥサン)など、6つの高校近・現代史教科書を検討した結果、「編成上の不均衡と事実関係の誤認が深刻だ」と指摘した。
昨年、金星出版社の高校近現代史教科書が、大韓民国の建国すら「韓国現代史の10大事件」から欠落するなど、北朝鮮は肯定的に、韓国は外部勢力に依存したと主張する否定的で偏った視点による記述が社会的論争を引き起こしたのに続く、教科書への問題提起となる。
崔教授は今月15日、ソウル歴史博物館で開かれる「教科書フォーラム」(常任代表・朴孝鍾(パク・ヒョジョン))主催の「中・高校教科書の韓国近代史記述の虚構と真実」と題したシンポジウムでこのような内容を発表する。
◆東学農民運動など、民衆運動にのみ重点
1850 年から1910年までの60年間について、東学農民運動(1894年、東学という新興宗教を中心に全羅(チョルラ)地域ではじまった外部勢力の排除を呼びかけた農民運動)に対して金星教科書は全体65ページ中9ページを、中央教育振興教科書は70ページ中8ページを割いており、もっとも少なかった大韓教科書でも49ページ中4ページを占めた。
崔教授はその結果、「この期間に起きた他の重要な事件の扱いが小さくなったり、完全に省かれてしまったケースがたくさんある」と懸念を示した。
崔教授は「日帝が、乙巳条約(日帝による朝鮮の外交権剥奪)の後、韓国を完全に併合するまでに5年間もかかった理由は、義兵による抗争のためだった」という金星出版社教科書の記述も「歴史歪曲」と批判した。
「満州をめぐってロシアと米国が日本を牽制したため、日本が韓国の合併を一度に無理に進めことが難しくなった。こうした状況説明もなしに、その原因が韓国人による『義兵抗争』にあったと主張するのは、嘲笑の対象にしかならない」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/13/20051213000080.html
おかしい所はそこだけではないし、ロシアと米国にけん制されたから併合が遅れたわけでも無いけどなー。
というか、本当に日本は併合したかったんだろうか?