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韓国、黄教授のヒトES細胞研究論文を再検証へ調査委 韓国のソウル大学は12日、クローン研究の先駆者である黄禹錫(ファン・ウソク)同大教授の研究論文を再検証するための調査委員会を設けると発表した。研究員による卵子提供など倫理問題が発覚して以降、国内のメディアなどが黄教授の研究成果の真偽問題まで提起。国民的関心が広がるなか、真相を究明することで混乱を早期収拾するのがねらいだ。 調査委はソウル大の専門家を中心に構成し、必要なら外部の専門家も参加する予定。調査の範囲や日程などは委員会で決定するが、黄教授らの研究チームが世界で初めて作製に成功したと発表しているクローン技術を使ったヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究の真偽に関して、真相を明らかにする見通しだ。 今回の調査委の設置は黄教授自身の要請を受け入れたもの。同教授は有償あるいは研究員による卵子提供問題が発覚したのに続き、研究内容の真偽論争が広がったこともあって心労を理由に入院するなど、研究活動に支障が出ている。(ソウル=池田元博) (23:00) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051212AT2M1201K12122005.html