黄教授研究グループ、日本の研究グループに先を越される
黄禹錫(ファン・ウソク)教授研究グループが、MBCの時事番組PD手帳の「脅迫・懐柔取材」に悩まされている間、日本が幹細胞関連分野で、これまた世界初となる研究論文を発表した。この論文は黄教授研究グループも準備していた内容であり、惜しまれるところだ。
今月5日、黄教授研究グループによると、黄教授研究グループは最近、犬の自然交配受精卵から幹細胞を培養するのに成功したものの、このところ外部からの要因で支障を来たしたことによって研究が進められず、論文を掲載することができなかった。
その間、日本の大阪府立大学の研究グループが自然交配で入手した受精卵から幹細胞を培養するのに成功したと先月16日、国際学術誌「Molecular Reproduction and Development」(分子再生及び発達)に掲載した。
ソウル大学・獣医科大学の李柄千(イ・ビョンチョン)教授は、「われわれがこまを10進めたとすれば、日本の研究グループは5つ進めた程度」とし、「世界最高水準のジャーナルへの発表に向けて準備していた途中に、最近の論争によって事実上中断していたが、その間に日本が、ややレベルの低いジャーナルに発表してしまいがっかりした」と遺憾の意を表明した。
犬は、卵子の操作が容易ではなく、これまで体外受精も実現していなかった。幹細胞の培養の可能性も現実味がなかった。黄教授研究グループは今年8月、世界に先駆けてクローン犬のスナッピーを発表した際、「クローン犬の作製の目的は、幹細胞の治療効果を調査するためのモデル動物の作製」と述べた。
その後、黄教授研究グループは、自然交配してから8日が過ぎた雌の犬から受精卵を採取した後、ここから幹細胞を分離して培養に成功した。李教授は、「犬は容易に人間になつくので、脊椎を痛めた犬に幹細胞を注入し、『座って、立ち上がって』と指示すると治療の効果をすぐ確認できる」とし、「クローン犬づくりを通じて特定遺伝子を持った犬を作製し、犬の胚性幹細胞を培養して疾病治療のモデルとして活用する計画だった」と明らかにした。
黄教授研究グループの関係者は、「サイエンス誌とネイチャー誌で今年発表された論文に匹敵する『大きな件』が、現在2つもあるのに、国際ジャーナルに提出すらできていない」とし、「蓄積しているデータを分析して、追加の実験をするかどうかを決めなければならない時期に、黄教授が研究室を離れ、研究がはかどっていない」と述べた。
クローン胚を使った胚性幹細胞研究分野にもっとも積極的な姿勢で取り組んでいる米国は、不妊治療の後、残った胚から抽出した胚性幹細胞による研究を最近容認したのをはじめ、今年6月、ハーバード大学の倫理委員会は、クローン胚を使った人間の胚性幹細胞培養の申請を承認した。
米国のACT社のホセ・シベリ博士は2001年、世界に先駆けてヒトクローン胚づくりに成功しており、ウィスコンシン、ミズーリ、UCデービス、テキサスA&M大学などが、さまざまな動物のクローン作りに成功した。
英国も今年5月、スコットランドのエジンバラ大学研究グループが、ヒトクローン胚の作成に成功しており、8月には世界に先駆けて人間の胚性幹細胞から純粋な神経幹細胞群の作製に成功した。
昨年8月、英国のニューカッスル大学のミオドラッグ・ストコビッチ博士研究グループは、世界に先駆けてヒトクローン胚研究の許可を政府から受けた。クローン羊のドリーのイアン・ウィルムット博士も今年2月、政府からヒトクローン胚の研究承認を受けた。
オーストラリアもクローン胚大国のひとつ。モナシュ大学の研究グループは、動物のクローン胚作製から得た成果に基づいてヒトクローン胚を使った幹細胞研究において、すでに世界的な水準に到逹している。
スペインは最近、年間5000億ウォンを使う再生医学研究所を設立しており、アジアでは、日本の京都大学研究グループが昨年6月、ヒトクローン胚研究が許可されたことをきっかけに、研究が本格化した。日本政府は今年の1年間、10億円(およそ100億ウォン)を投入することにした。
中国も、特有の物量攻撃に乗り出している。 李柄千教授は、「中国のある国営企業を訪問したところ、幹細胞研究向けのサルを6000頭も保有していた」と驚きを表明した。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/06/20051206000015.html
>外部からの要因で支障を来たしたことによって研究が進められず
外部じゃなくて、内部だろ。
ところで。
論文提出 5月29日(Received: 29 May 2005)
採択 8月22日(Accepted: 22 August 2005)
ウィークリー インタサイエンス誌に掲載 11月16日
PD手帳は関係ありません。