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中国の公害事情

給水車に列を作るハルビン市の住民。23日撮影

化学工場爆発で川が汚染 ハルビンで給水停止

中国・ハルビン――中国国家環境保護総局は23日、中国東北部・吉林省吉林市の化学工場で今月13日に起きた爆発事故で、人体に有害なベンゼンなどが吉林省と黒竜江省を流れる松花江に流入したと初めて確認した。松花江は黒竜江省ハルビン市の水道水源となっているため、同市は22日から4日間、市内の水道供給を停止している。

環境保護総局によると、中国石油吉林石化公司の化学工場で起きた爆発事故によって、14日には吉林市を流れる松花江から基準の100倍以上のベンゼンなどを検出した。

吉林市から約380キロ下流にあるハルビン市当局によると、24日早朝には汚染水が同市郊外の取水水域に到達し、26日にはハルビン市に到達する恐れ。汚染水の帯は長さ80キロにも達し、ハルビン市内の流域を通過するには約40時間掛かるとも計算されている。

ハルビン市は22日に給水停止を発表した後、市民の水備蓄のため23日に一時的に給水を再開した。また市内100カ所で新しい井戸の掘削を始めている。

市当局は住民に、水面から立ち上る化学物質の蒸気との接触も危険だとして、松花江には近づかないよう警告している。また汚染物質による健康被害に速やかに対応できるよう、病院15カ所が待機態勢をとった。

一方、ハルビン周辺の空港や駅は、市内を脱出しようとする住民や観光客でごったがえした。

松花江はハルビンを通ってさらにロシア・ハバロフスクに流れ込む。このため、ロシアのトルトネフ天然資源相はロシア通信に対し、ロシア国内で健康被害がないよう必要な策を全て講じると述べた上で、「このためには中国からもっと情報が必要だ。汚染物質の構成を正確に知る必要がある」と中国政府に情報開示を求めた。

ベンゼンは医薬品や染料・香料・爆薬などの合成原料となる無色揮発性の液体で、人体には有害。発がん性があり、白血病などの原因ともなる

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200511240002.html


中国ハルビン市で水道停止・市民が一時的パニック

 【北京=宮沢徹】中国東北部の黒竜江省ハルビン市は22日から4日間、水道水の供給を停止すると発表した。水源となる松花江の上流、吉林省吉林市で13 日に化学工場の爆発事故があり、水質が汚染された恐れがあるため。人口約1000万人の大都市で断水が数日間続くのは中国でも異例。飲料水の買い出しに走る市民が一時的にパニック状態に陥り、工場の生産にも支障が出るとの懸念が広がっている。

 爆発事故は国有石油大手、中国石油天然気集団(CNPC)系の石油化学工場で発生。5人が死亡し1万人以上が避難した。同工場は松花江上流にあり、ハルビン市は松花江の水質を調査している。「病院などには別の方法で水を供給する」としているが、住民によると商店には水を求める市民が殺到、ペットボトル入りの水を販売する陳列棚は軒並み空っぽの状態という。市内にある森永乳業のミルク工場は「地下水を使うため操業は継続できる」としている。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051122AT2M2201O22112005.html


中国ハルビン市、工場爆発で汚染された川の水が接近

 11月24日、中国ハルビン市に工場爆発で汚染された川の水が接近。写真は給水車に列を作るハルビン市の住民。23日撮影、提供写真(2005年 ロイター) [拡大]
 【ハルビン(中国) 24日 ロイター】 中国の黒竜江省ハルビン市に24日、石化工場の爆発事故で汚染された川の水が接近している。

 中国当局は23日、今回の爆発事故により、900万人が住むハルビン市の水源となる松花江が「深刻に汚染された」ことを明らかにした。

 市当局は、水を蓄えられるよう一時的に水供給を再開。また目撃者によると、市から脱出しようとする人で空港や駅が混雑しているという。

 省政府は、80キロにわたる汚染された川の水が24日中にハルビン市の水源に達し、26日には市を通過する、との見通しを示している。
http://www.worldtimes.co.jp/


吉林爆発事故で松花江のニトロベンゼン濃度28倍
2005/11/24(木) 11:08:50更新
  黒龍江省政府は23日、中国石油天然気集団(CNPC)傘下の中国石油吉林石化公司(吉林省)の化学工場で13日に起きた爆発事故による松花江の水質汚染について、24日午前5時(現地時間)頃にハルピン市内の上流「四方台」取水口に、汚染された水の第一波が到達すると発表した。24日付で黒龍江日報・生活報が伝えた。

  同省環境保護局によると、吉林省政府は18日、爆発事故により発生した有毒物資が松花江に流れ込み、水質を汚染する可能性があるとの報告を黒龍江省政府に行っていた。汚染物質としてはベンゼンやニトロベンゼンが含まれている。

  吉林省の水質調査によると、「四方台」から73キロ上流の「三家子」地点では午前4時時点、ニトロベンゼンの濃度が基準値の28.56倍に達していることが確認されている。

  同省水利部門は、汚染された水は26日早朝にはすべてハルピン市内の流域を通り過ぎると予測している。ハルピン市内から下流は、呼欄河、湯旺河、牡丹江などの支流と合流するため、ニトロベンゼンの濃度は低下すると専門家は分析している。

  なお、中国共産党・吉林省委員会の矯正中・書記は23日、吉林市政府や中国石油吉林石化の代表らを伴いハルピン市を訪れ、13日に起きた爆発事故がハルピン市の各業界や一般家庭に多大な不便をもたらしたことを謝罪するとともに、同市にミネラルウォーター72トンを贈った

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1124&f=national_1124_003.shtml


こんな感じでなんだか大騒ぎになっていますが、事の発端は14日の石油化学工場爆発事故




吉林:石油化学工場で爆発事故、約70人が負傷2005/11/14(月) 09:21:00

  吉林(きつりん)省・吉林市内の石油化学工場で13日午後1時45分ごろ(現地時間、以下同じ)、相次いで大規模な爆発事故が発生。同日午後18時までに、連続して15回の爆発が起き、そのうち6回が大規模なものだった。この事故で、約70人が負傷し、そのうち2人が重傷を負ったほか、6人が行方不明となっている。14日付で新華社が伝えた。

  爆発が起きたのは、中国石油天然気(ペトロチャイナ)傘下の中国石油吉林石化公司の工場で、原因は、P-102塔の欠陥処理が適切に行われなかったためとされている。

  吉林石化公司は13日午後11時30分、記者会見を開き、事故現場の状況について、「事故と関連のあったパイプや電線をすべて切断しており、(これ以上の)危険は回避された」と説明している。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1114&f=national_1114_001.shtml


吉林化工:「爆破事故による直接の影響ない」
2005/11/14(月) 12:16:48更新
  吉林(きつりん)省・吉林市内の石油化学工場で現地時間13日午後1時45分ごろ、大規模な爆発事故が発生した。この件について、ペトロチャイナ系で石油製品加工に従事する吉林化学業股フェン有限公司[香港上場、吉林化工(キツリンケミカル)、0368]で董事会秘書を務める李春青氏は、事故が発生したのは上場企業である同社管轄の工場ではないことを明らかにした。14日付で証券時報が伝えた。

  李・董事会秘書は、この爆破事故と同社とは直接の関係がない点を強調。また、同社の親会社である中国石油天然気股フェン有限公司[香港上場、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、0857]が進めている子会社の買収・再編活動にも影響はしないと言明した。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1114&f=stockname_1114_018.shtml


石化工場爆発事故:1人死亡、5人行方不明
2005/11/14(月) 18:00:06更新
  吉林(きつりん)省・吉林市内の石油化学工場で13日午後1時45分ごろ(現地時間、以下同じ)、相次いで発生した爆発事故で、14日午前7時30分までに1人の死亡が確認され、5人が行方不明のままとなっている。重傷の2人は、生命の危険はなくなったという。軽傷を負った21人は病院で手当てを受けている。14日付で中油網が伝えた。

  爆発事故が発生した工場付近では、14日午前4時までに火が消し止められた。事故現場の有毒物質はほとんどが燃え尽き、大気の成分も正常だという。事故の詳しい原因や状況について、調査が進められている。

  中国石油天然気集団公司(ペトロチャイナ)系の吉林化学業股フェン有限公司は、事故が発生したのは、同社管轄の工場ではないと発言したが、14日午前1時前には、ペトロチャイナの王宜林・副総経理が関係部門の責任者とともに現地入りをした。

  王・副総経理は、行方不明になっている作業員の救出やけがの手当てを全力で行うよう通達した。また、周辺住民に被害が及ばないように、引き続き監視を行うよう指示した。(編集担当:菅原大輔・如月隼人)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1114&f=national_1114_003.shtml


と、14日はなんでもないような風に報道されていましたが、実際には大騒ぎ。
被害は日に日に大きくなっているようです。

そして面白いのは日本の報道

毎日新聞「大混乱」
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20051124k0000e030031000c.html

読売新聞「市民がパニック」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051123i502.htm

朝日新聞「大きな混乱は伝えられていない」
http://www.asahi.com/international/update/1123/008.html

さて、どちらが本当なのか?

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    by oneearth | 2005-11-25 00:52 | 国際
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