【取材日記】40日「キムチ騒動」はもう終わらせよう
全国民を不安に陥れた「キムチ」の問題も大きな峠を越した。
9月25日、ハンナラ党高京華(コ・ギョンファ)議員が中国産キムチから鉛が基準値以上検出されたと発表してから 40日だ。
中国産でも国産でもこれまでキムチから検出された寄生虫の卵は種類にかかわらずすべて未成熟卵で、人体には有害ではないという結論が出た。一部の製品の製造過程で清潔ではなかった点は問題だが、安全には問題がないということだ。中国産キムチの鉛含有量も世界保健機関(WHO)基準を適用すれば、特に問題にならないというのが専門家の分析だ。
過去40日間、高額な社会的費用を支払った。初期に中国産から始まったキムチに対する不信感がすべてのキムチに拡がった。主婦たちはキムチを直接つけると言い出すと白菜の値段が高騰、食堂とキムチ業界は売上の減少でまだ苦戦している。
今回の件では中国とも関係が思わしくなくなっただけでなく、日本が韓国キムチの調査に乗り出し、キムチ業者は輸出に打撃を受けるのではないかと緊張している。
このような状況になったのは、食品医薬品安全庁の責任が大きい。まずこれまでしてこなかった寄生虫検査を行った動機が釈然としない。
食品医薬庁は高議員が先月10、11日の国政監査で「人糞を使った野菜類やキムチなどの輸入食品増加で寄生虫の感染が憂慮される」と指摘すると検査に乗り出した。食品医薬庁は重金属などを集中検査する過程で寄生虫卵が出たからだと言ったが、事実は高議員の指摘を受けてから検査に乗り出したのだ。
高議員が鉛のキムチに引き続き、寄生虫を検査して発表するのではないかと心配で先手を打とうとした気配がありありと見られる。時間に追われて検査対象を広げられず、インターネットで販売されるキムチに制限した。検査もたった2日で終えている。
食品医薬庁は先月21日「中国産キムチから寄生虫卵検出」という事実を発表した。発表資料に寄生虫の卵を食べれば吐き気や肺炎、小腸の粘膜損傷などの副作用が起きるという説明まで加えた。寄生虫卵の量や状態は言及されなかった。
しかし国産キムチ検査を結果を発表した3日には、食品医薬庁の態度ががらりと変わった。寄生虫専門家2人とともに、人体に無害だという点をあれこれ説明した。先月21日の「中国産キムチから寄生虫卵検出」発表と関連し、すべての寄生虫卵が未成熟卵という点も明らかにしている。
はじめからそうすべきだった。マスコミも国民を不安に陥れた責任から免れるのは難しい。中国産キムチの寄生虫卵検出について報道し、有害性の可否は計算してみなかったのだ。加えて消費者の過敏反応もキムチ波紋が拡散するのに拍車をかけた。
寄生虫卵は60度で5秒以上加熱すると死ぬ。白菜もよく洗えば寄生虫卵は消える。それなのにキムチチゲまで食べず、白菜そのものを疑う姿勢が見られた。
日本はそうではなかった。日本のマスコミは「韓中キムチ紛争」に焦点を合わせてじっくりと報道した。流通業社たちは韓国産キムチを売場から撤収しなかっただけでなく、消費者たちも変わらず韓国キムチを購入した。
キムチ波紋が続いて得する人は誰もいない。政府と政界はこの事態をきっかけに部署別に独自に何でも発表する方式は改めなければならないだろう。もちろん国民の健康のため、知らせることは速やかに知らせなければならないが、発表内容は正確でなければならない。
政界・政府、消費者やマスコミすべて頭を突き合わせ、正しい食品安全システムを作るために知恵を集めなければならない時だ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=69362&servcode=100§code=100
よし!とりあえず近所のスーパーに中国産と韓国産のキムチを売るなと要望しておこう。