国連の人権決議案、韓国政府の二重スタンスに批判の声
韓国政府が今月初旬、国連総会に上程される予定の北朝鮮人権決議案表決で棄権する可能性が高まっているなか、国際社会の一部から「韓国政府が人権問題について『ダブル・スタンダード』を適用している」と批判する声が上がっている。
これまでジュネーブ国連人権委員会に3度も上程された北朝鮮人権決議案の表決で、いずれも棄権している韓国政府が、旧社会主義諸国のベラルーシとトルクメニスタン、キューバに対する人権決議案には、もれなく参加し賛成票を投じたからだ。人権関連の決議案について、中国・ロシアなど人権より主権を重視する国家の大半は反対を、米国・欧州連合(EU)は賛成票を投じてきた。
しかし、韓国は、北朝鮮関連の決議案には中国とロシアに同調し、他の決議案には西側に立って表決する「まぎらわしい」態度をとってきた。91年に旧ソ連から独立したベラルーシの場合、アレクサンドル・ルカシェンコ政権が野党と批判的なマスコミを弾圧しているとの理由から、昨年と今年4月、国連人権委に人権決議案が上程され、今年、結局採択された。
モスクワで活動するベラルーシのあるジャーナリストは31日、「北朝鮮には弾圧される野党や批判されるマスコミなどあるのだろうか」と、不満な反応を見せた。すべての人権決議案に同じ基準を示すべきだ、ということだ。実際、決議案が可決された旧ソ連地域の大半は、大規模な飢きんと政治犯収容所で悪名高い北朝鮮とは比べられないほど、人権の状況はよい。また、韓国政府のこうした態度のため、当事国との関係が悪化する可能性もある。
ベラルーシ政府は、内心では韓国について不快に思っているが、経済協力のため韓国大統領の訪問を強力に希望している状況であるために、本音を言わずにいるものとされる。今回の国連総会で、北朝鮮とともに人権決議案が上程される予定のウズベキスタンも、今年5月、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が訪問するなど密接な関係にある。だが、韓国政府がウズベキスタン人権決議案の表決で、再び二重的な態度をとれば、ウズベキスタン政府の反発が懸念される。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005110104668
差別ニダ!とやってる連中がダブルスタンダードなのは定説です。