■嫌韓ウイルス退治法 (朴チュンオン東京特派員)
今年7月の発売前から波紋を呼んできた日本マンガ『嫌韓流』のブームも勢いが衰えた。 注文が殺到した日本アマゾンの販売順位も20位圏外へ落ちている。出版準備が佳境の第二弾が出るまでは、騒動の震源地であるインターネットもちょっと静かになるはずだから、静かに考えてみよう。<中略>
『マンガ嫌韓流』と、歪曲歴史教科書は、ますます高まる日本の国家主義と右傾化の流れの産物だ。内容はマンガの方が一層極端だ。だが、このマンガを歪曲教科書のような韓日関係の癌的存在と言うことは難しい。<中略>歪曲教科書と違って『嫌韓流』は、出版市場に出た一商品に過ぎないからだ。この本は伝播力と毒性が強いマンガだ。発行部数も僅か2ヶ月で30万部を越えた。とはいえ、日本の若者たちが開かれた思考をすれば、このマンガによる汚染を浄化する作業は難しいことではない。したがって、一時的に猛威を振るう「ウイルス」程度のものだ。このマンガの勢いが盛んだった時期に、より多くの韓国の文化商品が「ワクチン機能」を発揮したという点も記憶しておく必要がある。
それに、日本の若者の『嫌韓流』に対する熱狂は、攻勢というより反作用の性格が濃い。日本人の間で韓国の地位が急に高くなったことに対する反感から出発したものだ。特に韓国ドラマとスターたちに夢中になる中年女性ファンたちの過激な姿が、彼らには言い尽くせぬほど不満なのだ。いったい韓国がいつからそんな凄い国になったのかという拗ねた口ぶりが絶えない。こうした反感が、韓国への悪口につながっている。
自分たちの嫌韓情緒がほとんど注目されない現実が、彼らをいっそう怒らせている。日本のマスコミは韓流ブームに便乗して儲けることに味をしめ、韓国の否定的な面には目を閉ざしている、と彼らは信じている。最近ある評論家が朝日新聞の書評で、「若い読者たちが嫌なものを嫌だと言えないようにする雰囲気があるのかどうかについて、真剣に答えなければならない」と指摘した(訳注:関連スレご参照)。『嫌韓流』は、こうした情緒を持った若者たちの自己満足と存在誇示、共感の基礎を確認するための媒介の役割をしている。
「嫌韓ウイルス」は猛烈に日本の若者の思考を汚染するが、「健全な副作用」も伴う。彼らがこれまで気が重いと思ってきた両国の過去史から、目を背けられなくする。両国国民の望ましい相互理解のためには過去史問題を避けて通ることはできないので、これは純機能として作用するだろう。同時に我々韓国人にとっては、立場を交換して見る機会も提供する。日本の話さえ出れば「チョッパリどもが…」とののしるのが我々の日常の姿だからだ。
どれほど良くない方の関心であっても、無関心よりはましだという話がある。韓流ブームと
嫌韓は、韓国がもはや無視することができない存在になったという証左だ。その反応が肯
定と否定の両面で食い違って現われているだけだ。嫌韓ウイルス退治に必要なのは劇薬
処方ではなく基礎体力強化だ。こんな騒動をゆったりと眺める余裕と、より多くの相互対話
が、今は是非とも必要だ。
http://www.hani.co.kr/kisa/section-008003000/2005/10/008003000200510161756332.html
大変前向きな考え方。
でも、ごめん
>両国の過去史から、目を背けられなくする。
つい先日、その過去史とやらを見物に行って大笑いしてきたばかり。