靖国参拝:「屈辱を覚える」と抗議声明 訴訟原告ら
小泉首相の靖国参拝を巡っては、各地の戦没者遺族らが6地裁で7件の訴訟を起こしている。これまでに地裁で7件、高裁で4件の判決が言い渡され、04年4月の福岡地裁判決と今年9月の大阪高裁判決が、首相参拝を「違憲」と判断した。
違憲判断の前提としては、参拝行為が公的な職務行為であるとの認定が必要となる。参拝が公務と認めた判決は、違憲判断を示した2件を含め4件。大阪高裁判決は(1)首相就任前の公約の実行としてなされた(2)私的と明言せず公的立場を否定していない(3)参拝の動機・目的は政治的--などとして、公的参拝と認定。「国が靖国神社を特別に支援し、特定の宗教に対する助長、促進になると認められる」と述べ、政教分離を定めた憲法に違反すると判断した。
ただし賠償請求については退けた。判決の主文は、あくまで「原告側の請求を棄却」であり、違憲判断部分は「傍論」のため拘束力がない。いずれも慰謝料支払いなどを求めた原告らの請求は退けられているため、「勝訴」した首相側は控訴、上告が出来ない。福岡地裁、大阪高裁の判決に対しては、原告側も控訴・上告せずに確定している。
この日の参拝に対し、大阪地・高裁で審理された二つの靖国訴訟原告らによる「小泉首相靖国参拝違憲アジア訴訟団」は「原告の思いを切り捨てるがごとき首相の行為に、言葉を失うほどの屈辱を覚える」と抗議声明を出した。うち判決が確定した先月の大阪高裁の中島光孝・原告弁護団事務局長は「高裁が違憲判断をしたのだから、小泉首相は参拝するのであれば事前に説明するべきではないのか。行政の長は司法判断を尊重してほしい」と訴えた。
今月5日、高松高裁に控訴を棄却された「四国靖国訴訟」原告団長で真宗大谷派福善寺住職、釈氏(きくち)政昭さん(62)は「中国や韓国などアジア諸国の日本に対する不信感はますます募るだろう」と憤った。17日に上告する予定だ。
また、東京地裁の訴訟で原告団長を務めた浄土真宗僧侶の蒲信一さん(52)は「靖国参拝訴訟で、合憲と認めた判決はない。裁判所は違憲だと分かっているのに憲法判断を回避し、あいまいな態度で首相に参拝の根拠を与えてしまっている」と憤った。【木戸哲】
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20051017k0000e040071000c.html
>言葉を失うほどの屈辱を覚える
この言葉を引き出せただけでも価値があったと思う今日この頃。
小泉さん、貴方のおかげで散歩道は当分ネタに困りません。