米並み経済水準到達は2050年 研究グループ「冷静」な予測
■資源の効率利用提言
目覚しい躍進が注目される中国経済だが、現段階では依然発展途上国に位置づけられ、米国並みの経済水準に到達するのは二〇五〇年になると予測するリポートを、中国政府の研究グループがまとめた。
◆成長率トップ級
リポートは、ここ数年の急速な経済成長に、ともすれば浮かれがちな風潮に対し、現実を直視することを促す内容となっている。
中国誌、瞭望新聞周刊によると、リポートは中国現代化戦略研究グループが中国経済の発展の今後をテーマに行ったもの。
世界各国の経済成長に関する大量のデータを分析、比較し、中国経済の現状を客観的に把握するよう努めた。
その結果、〇二年の中国経済の実績は世界百八カ国中、六十九位にランクされ、一人あたりの国内総生産(GDP)などからみた総合的な経済水準は、一八五八年の英国、一八九二年の米国、一九五七年の日本、一九七六年の韓国の水準に相当するという。研究リーダーの何伝啓氏は「中国経済の発展ぶりは海外から過度に高く評価されているが、現実を冷静にみつめる必要がある」と指摘する。
リポートは、中国経済が直面している課題は(1)経済の質(2)経済構造(3)国際競争力-の三つで、最も重要なのは経済効率と実質的な競争力の向上だという。
中国は一九七九年に改革・開放路線に踏み切ってから、二十六年間の平均成長率は9・4%と世界経済のトップを走っているが、資源の逼迫(ひつぱく)、環境汚染の深刻化など矛盾も深刻化している。
主要国の経済はソフト化しており、成長にかかるエネルギーや環境などの負担が七〇年代の半分程度に軽減され、情報や技術に依存するところが大きい。
これとは逆に、中国では今世紀に入ってから地方レベルで重工業化が急速に進むようになった。〇三年のGDPの産業別構成比率は、農業が15%、工業が53%、サービス業が32%だった。資源やエネルギーの利用効率も低く、〇二年の世界銀行の報告では、中国がGDP一ドル分を得るために投入する資源は米国の4・3倍、日本の11・5倍かかった。
リポートは産業構造の改善や資源利用の効率化を強く提言している。
◆人材の資質問題
中国の総人口は現在十三億人に達し、二〇三四年に十四億八千六百万人にまで膨らむ。このとき、労働人口は九億人を上回り、主要国の合計より三億人以上多くなる。農村の余剰労働力は二億人に達する見通しで、雇用の創出と人材の資質を高めることが重要な政策課題となる。
だが、中国で十五歳以上の高等教育を受けた人口の割合は4・6%で、世界平均の12・6%、発展途上国平均の6・5%、主要国平均の28・1%を大きく下回っている。
〇四年、中国のGDPは世界全体のGDPの4%を占め、米国の28・5%、日本の11・4%に続いて、構成比で世界第七位となったが、一人あたりGDPでは世界百八十四カ国・地域中、第百位にとどまっている。
リポートは、表面的な豊かさ、経済の量的な拡大だけに目をとらわれず、中国経済、社会が置かれた現状を理解したうえで、今後の長い成長の道のりを歩んでいくことの重要性を強調している。
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200510120005a.nwc
2050年になっても、到達は難しいんじゃないのかな。
何しろ国民の意識が低すぎるから。