日韓友好年記念で展示のトラの民画は贋作

瓜二つのトラの民画　贋作疑惑浮上

　ソウル歴史博物館で開催されている「半世紀ぶりの帰郷－朝鮮民画との嬉しい再会」特別展に出展されている虎鵲図（トラとカササギの絵）の相当数について、「1970年代に作られた贋作」という疑惑が浮上している。

　同展示会の作品中、すでに「信」の字が描かれた文字図について、このような主張が提起されていたが<13日付け本紙記事参照>、今度はより具体的な指摘だ。

　明知（ミョンチ）大学・美術史学科の李泰浩（イ・テホ）教授は21日、「今回の展示会に出展された個人（日本人）所蔵の虎鵲図は、サムスン美術館リウム (Leeum)の虎鵲図とまるで複製品のようにうり二つで、また別の個人（日本人）所蔵の虎鵲図は、国立中央博物館所蔵の猛虎図に似せて描いた後、松の木とカササギを加えたものとみられる」と指摘した。

　李教授は、「墨が十分に染みこまず浮いている点や、紙の質からみて、1970年代に作られた贋作」と話した。

　当時、1つの画本を手本に、似た絵が何点も描かれた可能性について、李教授は「朝鮮時代の民画には、同じ絵は1点もなかった」と一蹴した。

　今回の展示会は、「2005年韓日友情年」を記念するため、ソウル歴史博物館と日本民芸館が共同主催したもの。博物館側は当初、美術史学者の柳宗悦さんの収集品だけで展示会を開く予定だったものの、数が少なかったため、日本の個人の所蔵品も持ってくることになったが、これら作品に対する国内専門家たちの鑑定は行なわれていなかったことが判明した。

　ソウル歴史博物館側は、「李教授の主張は受け入れがたいが、専門家らの意見を聞いて、結果によっては措置を取る」と話した。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/09/22/20050922000006.html

日韓友好自体偽者だから…