衆院選:自民、世代交代が加速 公募組が貢献 3割が新人
第44回衆院選は12日未明、全480議員の顔ぶれが決まった。新議員の平均年齢は52.3歳で、03年の前回衆院選(53.1歳)より0.8歳下がった。党派別でみると、当選者が296人に達した自民党は53.3歳で3歳下がり、前回の約3倍、83人もいる平均年齢44.8歳の新人当選者が党の世代交代を進めた形となった。「ニュー自民党」への衣替えは、今後の同党の運営にも少なからず影響しそうだ。
自民党の新人当選者の平均年齢は44.8歳で、同党全体の平均年齢より8.5歳若く、同党議員全体に占める比率も28%で前回選挙時の約2.5倍になった。同党は、前回衆院選で前職議員が民主党に敗北した都市部の選挙区などで公募による新人発掘に取り組んだ。新人公募組25人のうち当選した21人の平均年齢はさらに下がって40.2歳で、全体の平均年齢引き下げに貢献している。新人の増加が目立つ一方で、元職は候補者自体が減ったこともあり当選者も前回の24人から16人に減った。
一方、民主党当選者の平均年齢は48.3歳で、新人当選者が前回の約2割にとどまったことなどが影響し、0.4歳下がるにとどまった。平均年齢が42.7歳の新人当選者は13人で、前回の58人から激減。新人候補の中でも平均年齢が35.4歳と若かった公募候補20人のうち、当選したのは2人のみで平均年齢の押し下げ効果は薄まった。公募候補の当選率の低さには、茨城2区で自民党の額賀福志郎元防衛庁長官、鳥取1区で同党の石破茂前防衛庁長官とあたるなど有力幹部との対決が多く、復活当選も難しかったという事情もある。ただ、自民、民主両党の新人当選者の構成を年代別にみると、自民党は20~30代が10%、40代が25%であるのに対し、民主党は20~30代が19%、40代が39%で年齢構成は民主党の方が若い。
他の政党の新議員の平均年齢は、公明党53.4歳▽共産党54.6歳▽社民党55.1歳▽国民新党60.3歳。新党日本の当選者は1人で66歳だった。最年少は自民新人の杉村太蔵氏で26歳。最高齢は自民党の中山太郎元外相で81歳だった。【堀井恵里子】
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050912k0000e010067000c.html
年齢とか初当選とかとは関係なく、しっかり働いて貰いたいですね。