霞が関官僚:衆院選の動向 各省、ホンネもさまざま
自民党と官僚--。癒着やもたれ合いが指摘される両者だが、霞が関官僚が衆院選を見つめるまなざしは複雑になっている。財政再建が各政策の前提となり、今や予算削減に聖域はなく、自民党と二人三脚さえしていればそれでよし、ではなくなっているためだ。一方の民主党は官僚政治脱却をうたい、選挙戦は「公務員バッシング」の側面もうかがえる。政権交代も含め政治の変化を見極めようと、官僚たちも躍起になっている。
「小泉自民党にはそこそこ勝ってほしい」
自民圧勝だけは避けたいのが厚生労働省の本音。社会保障費の大幅抑制を狙う経済財政諮問会議や財務省が勢いづきかねないとの懸念からだ。
郵政法案は小差で成立するも小泉政権は求心力を弱め、「虎の威を借る諮問会議」も力を失う--。実はこれが同省の望んだ展開だった。
だが、想定を超えた衆院解散で先行きは不透明に。「刺客」戦術で小泉自民党に追い風が吹く序盤展開に、同省幹部は「強大な政権になってしまう」と顔を曇らせた。
「よりまし」で自民党を選ぶ色合いが濃いのが外務省。中韓との関係悪化、国連改革難航、北朝鮮拉致問題のこう着化など「八方ふさがり」気味の小泉外交だが、民主党は外交・安保政策に関し「右から左までバラバラ」で、マニフェスト(政権公約)も「素人っぽい」と映るためだ。
例えばイラク自衛隊の12月までの撤退について、幹部は「政権につけば、米国の圧力を思い知らされる」とみる。同省の関心はむしろ、小泉首相続投か自民党から新首相が誕生するかにある。
一方、財務省は自民党の勝利を強く望んでいる。財政健全化を経済政策の柱の一つに掲げ、公共事業関係費を毎年3%以上カット。景気へのカンフル剤として補正予算を組んで公共事業関係予算を積み増しする対応にもストップをかけたためだ。同省では「衆院選後も小泉内閣による財政再建の取り組みが続くことを期待する」という声が大勢だ。
予算編成機能を同省から内閣府に移すと主張する民主党には「局長以上の幹部の退任を求めるという話もある」と警戒感を示す幹部もいる。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050829k0000e010027000c.html
本当に今回は色んな所で活発な議論がされていて面白いですね。
私も最近某所で少し議論に参加させてもらっていますが、民主党支持の人たちはどうもアメリカに甘えているように思えます。
アメリカが重要な軍事拠点である日本から出て行くはずも無く、日本が他の国と組む事を許すはずも無く。
かといって、今までどうり生温く守って貰いたいという日本のわがままが通るはずもなく。
もう少し日本の立たされている状況を考えようよ。