参拝中止でも中国賛成せず 常任理入りで阿南大使
阿南惟茂駐中国大使は18日午前、自民党の外交関係合同会議で、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの中国の対応について「中国は反対している。小泉純一郎首相が靖国神社を参拝しなくても、反対をやめて賛成に回るということにはならないと思う」と述べた。
ただ、中国が常任理事国として拒否権を行使する可能性があるかなど、最終的な対応に関しては見解を示さなかった。出席議員の質問に答えた。
また、加藤良三駐米大使は「米国は日本の常任理事国入りに賛成しているが、全体から見れば、自分たちの立場を維持することが重要だと思っているのではないか」と指摘。米国は常任理事国拡大を最小限にとどめたい意向で、日本がドイツなどと共同提案する予定の決議案への賛否は流動的との認識を示した
常任理入りの支持を取り付けるために参拝を止める方が間違っている。