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<尼崎脱線事故>慰霊祭「早すぎる」遺族反発 JR西撤回 JR西日本が脱線事故発生から1カ月の今月25日に合同慰霊祭の開催を計画し、兵庫県尼崎市や神戸市を候補地として複数の犠牲者の遺族に打診したところ、「早すぎる」「まず事故に関する説明会を開くべきだ」と反発を受けて撤回していたことが分かった。同社は時期を延ばして慰霊祭を開く意向だが、見通しは立っていない。 同社などによると、複数の遺族に対し、まず犠牲者の遺体安置所になった尼崎市の市記念公園総合体育館での合同慰霊祭開催、次いで神戸市中央区のホテルでの開催を打診。ところが、遺族は「まだそんな気持ちになれない」と反発。同体育館については「無神経だ」、神戸のホテルについては「大半の犠牲者は(兵庫県伊丹、宝塚市など)阪神間在住なのに、なぜ神戸なのか」との声が上がった。このため、同社は25日の開催を白紙に戻し、時期や場所について再検討している。 同社は「遺族の了解を得た上で、いずれは合同慰霊祭を営みたい」と説明しているが、遺族の一人は「事故について十分な説明もなく、まだ慰霊祭について話す段階ではない」と話している。