暴行・恐喝・性的拷問も 16歳女子高生を書類送検
サインペンで太ももを突き、火で熱したスプーンを腹部に押しつけ、筆記具を性器や肛門に差し込む…。狂気に満ちた加虐行為の加害者と被害者は、共に仁川市内の高等学校1年生の女子生徒だった。
キム某さん(16)に悪夢のような日々が始まったのは、仁川のH中学校3年生だった昨年3月の初めだった。同じクラスのユ某(16)とパク某(16)はキムさんを‘チルチルが’と呼び、いじめ始めた。キムさんが体格が小さくて外見もかわいくなく、すぐに泣くというのが理由だった。初めは冷やかし、走り使いをさせる程度だったが、いじめはますますひどくなり、とうとう暴力をふるったり金を取ったりし始めた。
今年これら3人のうち、キムさんとユ某は同じ高校に進学した。いじめは終わらなかった。先月6日、ユ某とパク某はユ某の恋人であるチョン某(16)を連れて仁川・花水(ファス)洞のキムさんの自宅を訪れた。そしてキムさんを呼び出し、近所のユ某の家に連れて行った。「日曜の朝、約束の場所に来いと言っておいたのにキムさんが現われなかった」という理由だった。
3人は使い捨てライターで熱したスプーンをキムさんの腹部左側に押しつけた。次にサインペンで太ももと鼻の下を突き始めた。キムさんの表情は苦痛に歪んだが、もっとひどくされるのを恐れ悲鳴を押し殺した。3人はキムさんの肌を赤くなるまで痛めつけ、さらに筆記具と木箸で恥部に押し込みデジタルカメラで写真を取った。
キムさんの全身に傷跡が残ると、ユ某らはキムさんをどやしつけて「見知らぬ不良少女たちにされた」と警察で嘘の届け出をさせた。届け出直後キムさんは半月間入院治療を受けたが、仕返しを恐れて事実を言い出すことが出来なかった。
しかし退院してからも耐えがたいいじめが続くと、キムさんの忍耐も限界に達した。キムさんは今月17日ユ某らにハンガーでなぐられ、額にできた大きなこぶがを見て驚いた母が理由を問うと、ようやく真実を打ち明けた。いじめ開始から1年余りが経過していた。
仁川東部警察は21日、こうした疑いでユ某とパク某を拘束し、2人の犯行を手助けした疑いでチョン某を書類送検した。警察によると、ユ某がコンタクトレンズをなくした際、ユ某らがキムさんに濡れ衣を着せ、キムさんに自分の父親から25万ウォンを盗んで来させた疑いも持たれている。
ユ某らは警察で「キムさんが言うことを聞かないのでいじめた」と話した。キムさんは現在学校には通っているものの、心身共に疲れ果てた状態だと警察は伝えた.
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/21/20050421000051.html
日本でもいじめ問題は多々あるものの、ここまで酷い事例は無いのでは。