日本の次世代が心配だ
3月17日の「侵略の歴史を美化する日本の教科書が、修正されないまま通過する公算が強く、憂慮される」との韓国政府の談話に対し、日本の中山文部相は「韓国の心配に配慮する」とした。
しかしこの言葉は嘘だった。既にその時点で文部省は、教科書出版社や著者らへ強く働きかけ、過去の侵略の歴史を覆し「独島(トクト)は日本の領土」と主張する歪曲作業の先頭に立っていたことが明らかになったのだ。
極右指向の扶桑社が出版した公民教科書は当初、検定申請版の独島関連部分に「韓国と日本が領有権をめぐって対立している竹島(独島の日本の名称)」という説明をつけていた。
これが5日に発表された最終検定では「韓国が不法占拠している竹島」に変わっていた。文部省が「領有権がどこにあるのかはっきりしない」と修正を求めたからだ。
日本政府は教科書歪曲の問題が取り上げられるたびに、「検定制度の性格上、著者と編集者の判断に任されており、関与できない」としてきた。それが単なる嘘であったことがはっきりした。
そもそもこのような事態が起きうるのは、教科書の検定作業の責任者である文部大臣が、歴史歪曲の後援団体である「日本の未来と歴史教育を考える議員の会」の会長出身で、文部省の政務官はこの団体の現職事務局長だからだ。
このような面々が「今回の歴史教科書からは従軍慰安婦、強制連行といった言葉が減ってよかった」と言えば、そのような表現が一気に陰をひそめ、「教科書の記述に関し周辺国を配慮するとした近隣条項はなくすべき」と主張すれば、隣国に対し挑発的な内容が幅をきかせることになる。
はっきりさせておきたいのは、日本の教科書歪曲を主導しているのは文部省であり、極右団体はその陰で大声を上げ、はやし立てている程度の存在だということだ。首相や内閣、自民党、東京都知事、企業の首脳など、教科書歪曲を表だって進めている顔ぶれを見れば、これを実感できる。
日本政府と指導者たちは、現在、日本が歩んでいる道がどれ程危険な道なのかを悟らなければならない。これから育つ日本の次世代の子どもたちに侵略の歴史を美化する嘘を教え、隣国の領土を日本のものであると言い張るこじつけを植え付けるなら、将来、どうやって近隣諸国と平和に交流することができようか。
子どもたちがこのような間違った教育を受け、自分たちが学んだ日本や隣国の歴史を真実と信じ込んで成長するとしたら、日本に戦前の戦争指導者のような政治家が登場した時、日本が再び隣国を侵略し、殺戮(さつりく)に及ぶ血なまぐさい歴史を繰り返さないとは言い切れない。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/06/20050406000096.html
「戦争を美化している」といえば思考停止する人間が、未だに多いという事でしょうか。
ま、これだけ火病を起こしていると言うことは、他国に遠慮して教科書を作るような事はしなかったと言うことで、よかったよかった。
今後ももっと火病を起こさせるような教科書が増えるといいね。