【噴水台】DNA鑑定
米軍は、DNA鑑定を、遺骨の身元情報を把握するときにも使う。遺骨発掘団が、北朝鮮で骨を収拾すれば、ハワイにあるCILHI(米陸軍中央鑑識研究所)に送り、同方法で鑑定する。ところが、その過程で、米国の態度が特異だった。90年代初め、北朝鮮が板門店(パンムンジョム)などを経由し渡した遺骨には、動物の骨もだいぶ混ざっていた。しかし、米国は、素振りを見せなかった。是非を論じた際、応じないことを懸念していた、というのが韓米連合司令部関係者の話だ。そうした問題は、96年に共同発掘を開始し、解消された。
最近、日本では、北朝鮮が日本人拉致(らち)被害者のものとして提供した遺骨が別人のものに判明し、大きな波紋が広がっている。北朝鮮に首相名義の抗議書状を送り、食糧・医療品の援助も中止するとし、ものすごい剣幕だ。米国の落ち着いた取り組みとは対照的だ。
北朝鮮が、別人の遺骨を送ったのは明白な誤りであり、とんでもないことである。しかし、韓国の国家情報院(国情院)や統一部当局者は「最先端のDNA鑑定の分野において、北朝鮮の能力は取るに足りない。故意に欺こうとしたものではないかもしれない」としている。日本が、そうした点を確かめてみたのかどうか気になる。「騙された」と怒ってばかりいるから、本音が、遺骨送還よりは北朝鮮へのバッシングにあるのではないか、との誤解を招くことが懸念される。北朝鮮側に抗議はするものの、冷静に取り組み米国のように遺骨共同発掘を提案することなどといった、実質的かつ成熟した姿勢が見られず残念だ。
安成奎(アン・ソンギュ)政治部次長
http://japanese.joins.com/html/2004/1213/20041213195819100.html
生きている可能性が高いのに、一緒に遺骨を発掘しろだそうです。
やはり、北も南も同じ民族ですね。