サントリー「プレミアムモルツ」が自慢する「モンドセレクション」のイカサマな実態を日経流通新聞が暴露 その内容を検証する
モンドセレクションという奴がある。サントリーがプレミアムモルツのテレビCMで、「最高金賞3年連続受賞」とかやってる例のアレ(食品コンクール)だ。
それに関して、日経流通新聞に、興味深い記事が出た。簡単にまとめると、「モンドセレクションはかなり怪しい」という記事。記事は抑えめで、実際に怪しいとは言い切ってないのだが、基本は批判的トーンだ。その記事内容を見ると、たしかに「なんだかなあ」という、驚くべき実態だ。
記事によると、まず、受賞インフレが凄い。
2008年大会の応募総数は1753。このうち「最高金賞」の受賞数が329点で、なんと応募された商品の19%もが受賞していることになる。普通、年1点と思うだろう「最高金賞」だったら。それが300点以上。最高の賞を2割も出すんだ、しかも300点以上って……。毎年330人がミスユニバースになる美人コンテストなんて、信じられる?
さらに、金、銀、銅賞まで入れると、1421点が受賞しており、これは応募総数の81%にも上る。
応募は誰でも1100ユーロ(約14万円)払うと可能で、応募すれば8割は賞をもらえる。
なんですか、これ。
50万円払うと誰にでも博士号をくれる、米国のインチキ大学と同じ詐欺商法みたいじゃん。万一詐欺商法でないとしても、毎年毎年8割もの商品(1400点も!)に賞を出しているんだから、正直、ありがたみはないだろう。10年で1万4000点(笑)。モンドセレクションは45年以上やってるから……。
組織や評価方法も、しっかり公開されていない。記事に依れば本部はベルギーで、ホームページによると「独立系国際機関として政府の主導により設立」となっているが、ベルギー大使館の言では「政府と資本関係はなく、あくまで一般企業」という。怪しい。
(略)
というわけで、この「モンドセレクションのあきれた実態」の解釈は、ふたつある。
ひとつは、世界でどこも相手にしていないイカサマな食品コンクールに、純朴な日本企業がダマされている、という図式。
もうひとつは、「インチキの実態を知った上で、日本企業が消費者を欺くのに利用している」という解釈。本部ははるか遠くのベルギーなんで、日本の消費者は実態なんかわからないはずとナメている。この解釈でも、もちろん受賞自体は事実なので詐欺ではないが、あくどいやり方であることに変わりない。
さあ、どちらだろう。皆さんは、どう感じるだろうか。
http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/571952.html
モンドセレクションはただの品質保証だと聞いた事があるけど、そのソースらしきものをみつけたので。