全電源喪失、国は「考慮する必要はない」と解説
国や電力会社は、原子炉制御の“命綱”ともいえる電源を、どう位置づけてきたのだろうか。
規制当局である内閣府の原子力安全委員会は、1990年に定めた発電用軽水炉の安全設計審査指針の解説に、長時間の全電源喪失について「考慮する必要はない」と明記している。
理由は「送電線の復旧または非常用交流電源設備(非常用ディーゼル発電機)の修復が期待できるため」としており、国は外部電源を失ってもすぐに非常用発電機が作動すると想定してきた。
各原発は、同指針に基づいて設計されており、非常用電源を含むすべての電源喪失に対して万全の備えをしてきたとは言い難い。東北電力関係者は「外部送電線など電源確保の方法はたくさんあると考え、これまでは全電源喪失は想定していなかった」と話す。東京電力は急きょ、11日に柏崎刈羽原発で全電源喪失などを想定した訓練を行うことにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110409-00000156-yom-soci
ええと、これは複数系統の電源を確保しておけばまず大丈夫だろうという思想だったんだね。
複数系統というのは、福岡原発なら複数の変電所から引いた電線と非常用ディーゼル発電機。
これが全部やられてしまうことは、日本が全滅したときぐらいだと考えられてきた。
が、現実はこの有様。
まー確かに日本の1/6ぐらいはやられちゃったかなー。
ちなみに近くに女川原発というのがあって、こちらは多少の条件の良さもあって電源が生き残った。
女川原発は複数の発電所から直接引かれた電線と非常用ディーゼル発電機が備えてある。
変電所から引くより、発電所から引いた方が生存率が高い。
これは女川原発が東北電力のもので、自前の発電所に繋げる事ができたため。
なんか調べれば調べるほど「そもそも!」って話が多いんだよねえ。