ぼやきくっくりさんの所に、2/2放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”のテキスト起こしが合ったので参考に
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid951.html#sequel
で、これに一通り目を通してもらって
読んだ?読んだね?
アラブの不幸は概ねヨーロッパの所為です、はい。
諸悪の根源はヨーロッパ(旧宗主国)。
アラブ諸国が独立した後も旧宗主国達は影響力を保ち続け、国民にとって良き指導者ではなく、取引しやすい人物をリーダーに据えた。
未だに旧宗主国らの利権は健在です。
まずこれが一つ目の前提。
もうひとつ。
イスラム世界にはスルタンと呼ばれる地位がある。
スルタンは征夷大将軍、カリフは天皇に当たると説明している人が居たが、分かりやすい表現だなと思う。
スルタンは最高権力者だが、古来から下克上ありまくりで奴隷軍人がスルタンを倒して自分がスルタンに、なんてことは日常茶飯事。
てわけで、あちらの世界の大統領はスルタンの一人に過ぎないらしい。
あちこちで起きている運動は、スルタンを変えようとしているだけで民主化運動では無い模様。
でここからアメリカ話。
アメリカは自身が超大国として(アメリカ目線で)問題ある他の国を抑えることによって、世界平和が保たれると考えている。世界の警察とかね。言ってろって感じだけどね。
でも、もしかしたら本気でそう思っているのかも。
アメリカの覇権主義は、アメリカが常に泥を被る事によって世界に容認されてきた。
例えば日本のケース。
危険な日本という国を、アメリカが衛星国として護衛してやる事で封じ込める。
ただ封じてしまうと日本が不満を募らせるので、日本の商品を(国内産業を犠牲にしてでも)輸入してやることで不満を解消させる。
このケースは一番上手くいったケースで、アメリカのポチと言われるほどに従順な衛星国に日本を仕立て上げる事に成功した。
冷戦が終わった時にこの政策を変えてよかったはずだが、やったのは政策の焼き直し。
同じように中国を衛星国に取り込もうとガンガン輸入し続け......。
まあ、でも言うまでも無くアメリカにはもはやそんな体力は無かったわけです。
でそこにきて世界経済の破綻とオバマ当選。
これまでヨーロッパは(一応)白人の国だからとアメリカの覇権主義も容認してきた。
けれど雑種が大統領の国となれば話は別。
アメリカの覇権主義はヨーロッパの協力が得られなくなっている。
その上オバマはアメリカの覇権の大前提である「泥を被る行為はしない」と宣言してしまった。
輸入を抑えて輸出拡大宣言の事ですが。
・雑種が大統領
・もう泥を被らないと宣言
これでアメリカの覇権が容認されてきた前提が崩れてしまったんですね。
オバマが当選した時、黒人(ちょっと違うけど)であることとパープーである事を理由に、アメリカオワタと言われたのはこのような訳。
さて最初に戻ってアラブの話。
ヨーロッパの協力も得られない。
これまでのように子飼いのアラブ諸国に多額の支援をする体力も無い。
2年たって、言われていた通りの状況になってきたなという感じです。