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中国が“抗日運動”で1円玉を集めているとのウワサ
圧倒的なマンパワーと、無尽蔵とも思える埋蔵量の石炭エネルギーを武器に、すさまじいスピードで“超大国”への道を邁進する中国。しかし、そんな中国にも重大なアキレス腱があった。それが「アルミ不足」。
北京五輪に向け、国を挙げての突貫工事が行なわれた頃から叫ばれているこの問題。その後も、上海万博関連の建築ラッシュ、社会インフラの整備事業などの大規模経済政策を推し進める中国だが、常にアルミニウムの調達が課題となっているのだ。
こうしたアルミ不足を解決するため、日本に滞在する一部の中国人がとんでもないアルミ調達法を実行しているという。それが「1円玉の“略奪”」。
もっとも、カツアゲや強盗の類ではなく、買い物のお釣りや両替で地道に1円玉を収集し、それを中国に持ち帰る、あるいは送る、ということらしい。中国人ジャーナリストの程健軍氏が次のように語る。
「中国では硬貨を地金に換えて使った前例があるんです。現行の中国1元硬貨や5角硬貨は鋼鉄にメッキを施しているだけですが、その下の1角硬貨はアルミ合金製。この1角硬貨が、北京五輪の建設ラッシュ時に材料用に流用され、完全に街から消えたことがあったんです」
とはいえ、硬貨の流通量が激減するというのは国家の一大事になりかねないため、さすがにそのときはあくまでも“緊急回避的措置”にとどまり、すぐに流用はなくなったとか。しかし、ターゲットが日本ともなれば話は別。日本に長期滞在するある中国人は匿名を条件にこう証言する。
「日本にいれば良質のアルミがいくらでも手に入る。しかもこの『1円玉作戦』なら、日本政府を困らせることにもなるんだから」
実は、1円玉は日本の通貨のなかで一番原価率が高く、1枚あたり約3円もかかってしまうとか。そのため、1円玉を作れば作るほど国の赤字が膨らんでしまう。一見意味がないように思える中国の「1円玉作戦」だが、実際は優良な資源を安く手に入れながら相手国を苦しめるという、高度な作戦だったのだ。
現在、中国人がレジで「この1円玉、全部売ってください」なんて交渉するケースもあるという。近い将来、日本から1円玉が消滅する日が来るかもしれない?
(取材/近兼拓史)
http://wpb.shueisha.co.jp/2011/01/29/2314/
幸せな国だなあー
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