釈放理由、官邸に事前報告=尖閣漁船衝突事件 沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、那覇地検が中国人船長の釈放を発表した9月24日、「わが国国民への影響や日中関係も考慮する」との釈放理由が事前に首相官邸に報告されていたことが12日、政府が同日閣議決定した答弁書で分かった。
答弁書によると、釈放方針は同月24日午前10時ごろから約1時間行われた那覇地検、福岡高検、最高検による協議で決定。その後、この方針は柳田稔法相(同11時55分ごろ)、滝野欣弥官房副長官(午後0時半ごろ)、仙谷由人官房長官(同)、前原誠司外相(午後2時前)、菅直人首相(午後2時ごろ)にそれぞれ報告された。
その際、法相は「日中関係も考慮」との釈放理由も報告され、「分かりました」と異議を挟まなかった。首相官邸側には当初は釈放する方針だけが報告されたが、その後、那覇地検の発表(午後2時半すぎ)前に釈放理由も通知されたという。
答弁書は、高市早苗衆院議員(自民)らの質問主意書に答えた。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201010/2010101200362
中国人船長の釈放方針決定に至る経緯と法務大臣の指揮等に関する質問主意書
一 九月二十七日に自民党本部に於いて法務省刑事局から受けた説明によると、九月二十四日の那覇地検による記者会見の前に、那覇地検、高検、最高検の三者協議が行われ、「処分保留の上、釈放」という検察庁の方針を決定し、その後、法務省刑事局長が法務大臣に報告し、法務事務次官が瀧野官房副長官に報告したということだった。この点について、次の質問をする。
① 前記の経緯については、間違いないか。仮に修正するべき点や補足するべき点があるならば、具体的に回答されたい。
② 那覇地検、高検、最高検の三者協議が行われた日時、法務省刑事局長が法務大臣に報告した日時、法務事務次官が内閣官房副長官に報告した日時を回答されたい。
③ 九月二十四日の那覇地検記者会見以前には、検察庁が決定した方針について、総理大臣や官房長官への報告は行われなかったのか。報告を行ったとしたら、その日時を回答されたい。行わなかったとしたら、その理由を説明されたい。
一の②について
検察当局の協議は、平成二十二年九月二十四日午前十時ころから午前十一時ころまでの間行われたものと承知している。法務省刑事局長から法務大臣への報告は、同日午前十一時五十五分ころ、法務事務次官から瀧野内閣官房副長官への報告は、同日午後零時三十分ころ、それぞれ行われた。
一の③について
内閣総理大臣への報告は、平成二十二年九月二十四日午後二時ころ、内閣官房長官への報告は、法務事務次官から瀧野内閣官房副長官への報告の直後の同日午後零時三十分ころ、それぞれ行われた。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a176023.htm答弁書http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b176023.htm
なんかもう、本当のことのほうが少なすぎて、ああやっぱり、みたいな?