財源が不明確=小沢氏の経済政策を批判―野田財務相(時事通信社)
野田佳彦財務相は3日午前の閣議後会見で、民主党代表選に立候補した小沢一郎前幹事長が昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)施策の完全実施を目指す経済政策を提示したことに関し、「(2011年度の)子ども手当の2万円への引き上げや所得税減税にも触れているが、財源をどう確保するのか明確に見えていない」と批判した。
地方の高速道路の建設財源として、利子を払わない代わりに相続税を減免する「無利子国債」を発行するとの小沢氏の案には、「国債の発行・償還に関するルール変更が市場にどう影響するのか検討しないといけない」と慎重な姿勢を示した。
また、小沢氏が歳出の一律1割削減を義務付けた概算要求基準を「官僚主導」の予算編成と非難したことに対し、「10年度予算で公共事業を18%削減し、資源配分を大きく変えた中で、さらに特別枠を使って大胆に予算を組み替えようという趣旨を理解されていない」と反論した。
つか、その批判は一年前の衆議院選で、民主にさんざん指摘されたものと同じなんだがな。
ところで小沢が言い出した「国の資産の証券化」
小沢氏:国の資産のうち200兆円くらいは証券化できる考え方もある
9月1日(ブルームバーグ):民主党の小沢一郎前幹事長は1日午後、代表選立候補に伴う菅直人首相との共同会見を行い、政策実行の財源について「600兆円の国の資産のうち200兆円くらいは証券化できる考えもある」と指摘した
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=axmqYvlEe19Q
国の資産の証券化とは、資産を担保に借金する、つまり担保付の国債なので、はっきり言ってやる意味ないです。国債発行しとけば十分です。
で、もう一つが「無利子国債」
新財源に無利子国債、小沢氏が導入を検討
民主党の小沢一郎前幹事長は2日の日本記者クラブ主催の代表選公開討論会で、公共事業などの新たな財源として、無利子非課税国債の導入を検討していることを明らかにした。
小沢氏は「都道府県で高速道路を造らせる仕組みにしたらどうか。それを国が支援する」と述べたうえで、地方の負担分について「無利子国債で補填(ほてん)する考えだ」と語った。
無利子非課税国債は、利子が付かない代わりに相続税を免除するなどとしたもので、家計の資産を国債として吸い上げ、財源として有効活用する狙いがある。
これに関連して仙谷官房長官は2日夕の記者会見で、無利子非課税国債について「行政執行、事業執行の財源としてはいかがなものかという気はしているが、国債を個人がより広く持つ方法を考えないといけない。まだ結論的なことを政策判断しているわけではない」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100902-OYT1T00997.htm
これは麻生氏も言っていた奴だ。
これについては、このレポートで詳しく分析されています。
http://www.bk.mufg.jp/report/ecorevi2009/review20090409.pdf
結論を言えば、利子の支払いは不要になるが相続税が入らなくなるので、その意味で財政上はメリットありません。
対象者も1億以上の資産を持つ人に限られます。
しかし目的を、資産家が死蔵している現金を市場に吐き出させる事、とするならば、非常に効果的と思われます。
けど、小沢は財源捻出の為とか言っているから、ダメダメだね。