<四川大地震>日本の援助隊が捜索休止 洪水など懸念で
中国・四川大地震で、日本の国際緊急援助隊は19日、四川省北川県で予定していた捜索活動を取りやめた。余震が続き、洪水など安全上の懸念があるためで、同日中に省都・成都に引き揚げる。2次災害の恐れや、発生から1週間が経過し生存者救出の可能性が低くなっていることを考慮し、撤退も含め中国側と協議する。
中国では19日、犠牲者を悼む「全国哀悼の日」が3日間の日程で始まり、国内各地で半旗が掲げられた。北京五輪の聖火リレーもこの間、休止される。
日本の緊急援助隊は煙たい? 住民歓迎も軍は「メンツが…」
日本の国際緊急援助隊は18日、「いちるの望み」(隊員)をかけ、多くの生徒、児童が下敷きになった学校の倒壊現場での捜索・救助活動を始めた。ただ、同隊への感謝の声が絶えない被災民とは異なり、人民解放軍などの反応は手放しで「歓迎」とはいかないようだ。(綿陽市北川県 野口東秀)
中国政府が日本の援助隊を真っ先に受け入れたのには、日中関係の重視や国際協調をアピールする狙いがあったが、民政省などは「反日感情」を危惧(きぐ)し受け入れに消極的だったという。
その懸念は、被災住民に関する限り払拭(ふっしょく)されたといっていい。しかし、捜索・救助活動にあたる軍などの間には複雑な感情がみられる。
捜索・救助活動を現場で統括するのは基本的に人民解放軍だ。実際、大規模な災害時に救助や物資の輸送などを行えるのは、軍や消防などをおいてほかにない。
17日、日本の援助隊は青川県の被災現場で活動したが、軍の兵士の1人は「あれは日本隊だろ。早く帰れよっていう感じだ」と口走った。それ以外にも不快感を示した救助関係者もいた。
ある中国筋は「軍が仕切る現場で日本隊に生存者を発見させると思うか?」と話す。日本の援助隊に中国側が指定した被災現場は、すでに捜索を終えたか、あるいは巨大な土砂崩れで埋まり、中国側も救助などは「無理」だと判断した小学校だった。同筋は「軍などがいったん捜索し救助活動をすでに終えた現場で、もし日本隊が生存者を発見したら、それこそメンツが立たない」ともいう。
それでも日本の援助隊が生存者を救出すれば、日中関係の改善にはプラスとなる。現場の軍関係者などによる感情の吐露は、日本から援助隊を受け入れる土壌が整っていないことを浮き彫りにしている。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080518/chn0805182104011-n1.htm
こういった人の器の問題以外の面でも、外国の支援は難しいだろうとは思っていた。
薄いアスファルト、細い橋脚、積み上げただけの建物、あれらが壊れていないはずが無い。
最近やっとTVカメラからの映像も放送されるようになってきて、案の定と言うか路面も何もかもが崩壊していた。
恐らく徒歩で現地入りするしかない状態。
日本のように市民のバイク隊が救助物資を運ぶ事も出来ない。
日本は金をかけているだけあって、大地震でも生き残る道路も建物も多いから、災害後の救援活動も比較的スムーズにいく。
一方中国はあの有様だからなあ……。
日本は無駄にばかり公共事業をしているわけじゃないと思うんだ。
やっぱ、日本の基準は「堅い」よ。