<ジンバブエ>残るのは絶望だけ…豊かな農業国一変
】「絶望しか残らない」。大統領選(3月29日投開票)の結果発表が遅れ、ロバート・ムガベ大統領(84)による「不正」が指摘されるアフリカ南部・ジンバブエで、黒人農家は苦しい胸の内を明かした。大統領が黒人有権者の歓心を買うため、白人農家から土地を強制収用。黒人に再分配したが、技術が低下したうえ干ばつや欧米の経済制裁も重なり、農地は荒廃寸前だ。農家は「これが国の現実だ」と話す。
ハラレ北部郊外。黒人に再分配された農地が広がる。弱々しく伸びるトウモロコシの周りに雑草が伸び放題に茂る。ポール・ハマッドさん(70)、ジャネット・ムチネリピさん(60)夫婦は「食べ物、水。すべてが欠乏している」と話す。
畑に入るとかんがい施設があった。「もう何年も稼働していない。このメーターを見てくれ」。生活用水も電気も不通の状態が何年も続く。現金収入はわずかで、年率10万%のインフレですぐに紙くず同然になる。
2年前、次女が病死後に夫が蒸発、8歳の孫2人が残された。「教育どころじゃない。食べさせるだけで精いっぱいだ」と天を仰ぐ。
80年の独立当時、ジンバブエは豊かな大河を生かす一大農業国だった。輸出で外貨も稼いでいた。白人の大農場地主だけでなく、黒人の小規模農家も高い生産性を維持していた。「何でもよく実った。誇りを持って仕事をし、生活も安定していた」と振り返る。
「経済の黒人主権の確立」。大統領が白人農家から土地を奪った理由だ。強制収用は00年から本格化された。
技術のある白人農家は去り、用水など基盤整備も放置され、農業生産性は極度に悪化した。白人と黒人の対立をあおる大統領の強硬姿勢に欧米は経済制裁を発動、経済はまひ状態となった。
「井戸も枯れた。お手上げだ」。ハマッドさんは約500メートル離れた土地を深く掘り、バケツで水を得て農地を必死に維持する。
夫婦は選挙には口をつぐむ。秘密警察が目を光らせているからだ。「制裁で苦しむのは私たちだ。助けてほしい」。握手を交わした夫妻の深いしわから汗と共に涙がこぼれた。
http://news.www.infoseek.co.jp/world/story/02mainichiF0402e061/
ジンバブエの簡単な解説
今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える
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とうとう初の黒人大統領が誕生
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何を思ったか「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出
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大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。
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今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出
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外資系企業が国外逃亡する
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別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥る
↓ (後に駄目押しで本当に制裁が行われる)
何もかもの物資が国内で不足するので、
「市場に出回っている物資が不足するなら、物資を持つ物は絶対に市場に売らないといけない」法案を提出
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物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。
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物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出
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「物資を絶対に安値で売らないといけない」法案を提出
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調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから国内企業が次々と倒産する
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安定していた経済が、脅威の失業率 & ハイパーインフレ になるのを一年も経たずして達成。おめでとう。
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失業者があらゆる物資を強奪し、社会不安が増大、交通機関や警察機関も機能しなくなる。政治も収拾がつかず無茶苦茶に。
アホじゃん